音楽日記 ~ロックやジャズの名盤・名曲の紹介とその他の独り言~

音楽日記 ~ロックやジャズの名盤・名曲の紹介とその他の独り言~

2012年06月22日
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テーマ: musica latina(82)
大人になったら何になる?


 ミゲル・マテオス(Miguel Mateos)は、アルゼンチンのブエノス・アイレス出身のロック・シンガー。中南米(スペイン語圏)において母国語(スペイン語)でロックをやったムーヴメントの先駆者の一人である。その動きは、1980年代、「ロック・エン・エスパニョール(スペイン語のロック)」という呼び方で知られる。そうした中のヒット・シングルの一つが1986年のこの「クアンド・セアス・グランデ(Cuando seas grande)」。“大人になったら”(サビの詞は、“何になる?”と続く)というタイトルの曲である。とりえずは、オリジナルの録音ヴァージョン(音声)をお聴きいただきたい。





 実は、アルゼンチン人で、若い頃、“ミゲル・マテオスが嫌いで仕方なかった”という人がいた。ロックの本場(米国、英国)の“外タレ”が貴重だった時代、国内で自前でロックが生産される中、“本物”と“模倣”の違いという見方から、国内アーティスト(つまりこの場合は自国アルゼンチンのスペイン語で歌うロック・シンガー、ミゲル・マテオス)を否定的に見るという感覚があったのは事実だったのだろう。いやなに、日本でだって70年代や80年代は洋楽の“模倣”がたくさんあったのだから、人気が上がる一方で、こういう感想を持つ当時の若者がいたことはある種、正常な反応だったと言えるかもしれない。

 そうはいっても、往時のミゲル・マテオスには 「孤独のアメリカ(ソロス・エン・アメリカ)」 のような名曲・名唱もあり、筆者としては好きなアーティストの一人である。だが、その一方で、確かに“模倣”という部分はあったと思う。次のビデオなんかを見ると、確かに曲も声もいいのだけれど、雰囲気がいかにも“ギター・アイドル”的なのも否めない。





 問題はその先である。時は流れ、目下、2010年代。1954年生まれのミゲル・マテオスも50歳代後半という年齢になった。上のビデオのような“尖った青年”を演じられる年齢ではない。で、どうなったのかといえば、いい感じに円熟したのである。2010年のメキシコで収録されたライヴ(『プリメラ・フィラ』としてライヴ盤化された)での演奏が以下の映像(スリムな尖った青年はすっかり見た目もおじさんになっているが、無論、同一人物)。










[収録アルバム]

Miguel Mateos/ZAS / Solos en Am?rica (1986年)←オリジナルのスタジオ録音
Migeuel Mateos / Primera Fila (2011年)←2010年のライヴ音源





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