バッファロー・スプリングフィールドが解散したのも、CSN&Yが長続きしなかったのも、その原因はスティーヴン・スティルスとニール・ヤングの間の確執にあったと言われる。ところが、1976年、その2人のコラボが実現する。スティルスのバンドにヤングが参加して制作されたのが、本盤『太陽への旅路(原題:Long May You Run)』だった。“犬猿の仲”と評されるほど確執があったという両者がコラボレーションした理由はよくわからない。CSN&Yで一緒だったクロスビーとナッシュの二人が一緒に活動していることへの対抗心があったのかもしれない。スティルスいわく、バッファロー・スプリングフィールドではリッチー・フューレイがいて、CSN&Yではクロスビーとナッシュがいたが、二人でやりたかったんだ、みたいなことを言っているけれど、真相はよくわからない。このアルバムの後もツアーをするものの、結局はニールが途中でキャンセルしてしまっている。
1. Long May You Run 2. Make Love to You 3. Midnight on the Bay 4. Black Coral 5. Ocean Girl 6. Let It Shine 7. 12/8 Blues (All The Same) 8. Fontainebleau 9. Guardian Angel