音楽日記 ~ロックやジャズの名盤・名曲の紹介とその他の独り言~

音楽日記 ~ロックやジャズの名盤・名曲の紹介とその他の独り言~

2013年02月18日
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 イーグルス(Eagles、正確には定冠詞Theはつかない)は、1971年にリンダ・ロンシュタットのバックバンド(Linda Ronstadt & Her Bandの“Her Band”)として集まった。そのメンバーがそのまま同じ年に独立してバンドを結成したもので、翌1972年にデビューを果たすが、当初はカントリー・ロック的な演奏を中心に行っていた。次第に人気とその実力の深さを知らしめるようになり、アメリカ西海岸(ウェスト・コースト)ロックを代表するバンドとして、 『ホテル・カリフォルニア』 (1976年)などのヒットを生んだ。

 本盤『イーグルス・ライヴ(Eagles Live)』は、まさしく人気絶頂期の1980年の作品。当時のLPでは2枚組で発売されたもので、彼らにとって初のライヴ・アルバムであった。音源は1980年のライヴ・テイクを主に収録しているが、一部の曲(5.,8.,9.,10.,11.)については、1976年に収録されたものも含まれる(そのため、1976年のものについてはランディ・マイズナー、1980年のものについてはメンバー交代後のティモシー・シュミットが参加している)。バンド全体の流れとしては、70年代を通じて大成功を収めてトップ・グループとなった人気絶頂期のイーグルスのライヴ盤と言うことになる。

 とはいえ、当時のバンドは大きな問題を抱えていた。高まるメンバー間の不仲から、このアルバムのミックスを行ったグレン・フライとドン・ヘンリーは、同じ場所で顔を合わせすらせず、本盤の制作が進められた(それでもレコード制作がなされたのは、レーベルとの契約による義務的なものだった)。結果、出来上がった本盤は“もっともオーバーダブが被せられたライヴ盤”とすら評される。バンド自体も、この年に実質的活動を既に休止していたが、その後、1982年には正式に解散を発表することとなる(さらに後の90年代には再結成されている)。

 こんなマイナス要素があるにもかかわらず、個人的な本盤のイメージは上に記したように“宝箱の玉石たち”なのである。いや、上のような状況だったからこそ、と言った方が正確なのかもしれない。消えゆく人気バンド、それも既発表の演奏によるベスト盤ではなく、ライヴ演奏によるヒット曲のオンパレード。70年代の追憶の如く、80年代に向けて置き去りにされた2枚組アルバム…。人間、後ろばかり見て生きるのはよくないにしても、このくらいの郷愁に浸ってもよいではないか、などと思わせてくれる。

 少々長くなってきたので、2回に分割することにして、続きは 後編 で。

*収録曲のデータ等は後編に掲載しています。






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Last updated  2013年02月19日 09時03分22秒
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