音楽日記 ~ロックやジャズの名盤・名曲の紹介とその他の独り言~

音楽日記 ~ロックやジャズの名盤・名曲の紹介とその他の独り言~

2013年03月15日
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テーマ: 洋楽(3310)




 ペット・ショップ・ボーイズは、イギリス出身の2人、ニール・テナント(ヴォーカル)とクリス・ロウ(キーボード)が結成したデュオで、1984年に音楽シーンへと登場した。自分自身もそうだったのだけれど、その受け止められ方はと言えば、シンセ・ポップやテクノ・ポップとでも分類されそうな、ダンス音楽としてのポップ・デュオという印象だった。ユーロディスコ系のサウンドと言うだけで、その手の音楽があまり得意でない筆者は、どちらかというとこの時点で既に拒否反応だったのだが、それでも彼らがヒットを積み重ねるにつれ、おやっと思う曲もあることに気づきつつあった。

 とか何とか言って、その当時は単発的にいいなと思う曲があるという程度で済ましてしまっていたが、今になってたまに思い出したようにひっぱり出しては聞いていると、クリス・ロウが紡ぎ出し、ニール・テナントがその声で表現するメロディのよさ、実はここに彼らの音楽の本質があったのではないかと思うようになった。そんなことを、彼らのヒット・アルバム『哀しみの天使(Actually)』から考えてみたいと思う。

 本盤は彼らのデビュー作(『ウェスト・エンド・ガールズ』、1986年)から、リミックス盤(『ディスコ』、86年)の発売を挟んで、翌1987年に発表された第2作であった。全米チャートこそ25位どまりだったが、全英ではアルバムは堂々の2位を記録し、多くのヒット・シングルを収録した。日本語での表題曲となった7.「哀しみの天使(It’s A Sin)」は全英1位で全米でもトップ10入り(第9位)、ダスティ・スプリングフィールドをフィーチャーした2.「とどかぬ想い(What Have I Done to Deserve This?)」は、英米ともにシングル2位のヒット、続くシングル4.「レント」は全米でTOP10入り、さらに、翌年発売の9.「ハート」は全英No.1とまさしく大人気だった。

 けれども、“流行りもの”という先入観抜きに改めて聴いてみれば見るほど、彼らはメロディに長けていたという印象が強くなるように感じる。つまりは、踊れる音楽でありながら、その重要な中心軸として存在していたのは、作曲のメロディラインであり、それを歌として表現するヴォーカルのよさだったというわけである。無論、その時代の制約とでもいうべき部分は、今の時代から見ればあるかもしれない。けれども、彼らの真髄はダンサブルな面ではなく、じっくり聴けるメロディにあったのだという気がする。





[収録曲]

1. One More Chance
2. What Have I Done to Deserve This?
3. Shopping

5. Hit Music
6. It Couldn't Happen Here
7. It's a Sin
8. I Want to Wake Up
9. Heart
10. King's Cross

1987年リリース。





Pet Shop Boys ペットショップボーイズ / Actually 輸入盤 【CD】







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Last updated  2013年03月15日 20時22分51秒
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