この“ロックンロールの未来~”というのは、当時、音楽評論家だったジョン・ランドウの言葉で、彼は『明日なき暴走』でプロデュースに加わった。その後、本作『闇に吠える街(Darkness on the Edge of Town)』からは、長年にわたって全面的にスプリングスティーン作品のプロデュースを担当するようになるのだが、そうなるまでには、トラブルがあって、スプリングスティーンは3年間のブランクを過ごした。マネージャーだったマイク・アペルとの間で、ランドウのプロデュース参加や楽曲の権利を巡って訴訟となり、レコーディング活動が中断した。結局、法廷外で和解が成立したものの、きっとこの頃のスプリングスティーンは作品作りに飢えていたのだろう(この頃のアウトテイクは数多く質も高い)。そうした中、ようやく1978年にリリースされたのが本盤だった。
3. Something in the Night 4. Candy's Room 5.Racing in the Street 6. The Promised Land 7. Factory 8. Streets of Fire 9. Prove It All Night 10. Darkness on the Edge of Town