注目曲としては、アラン・トゥーサンおよびB・B・キングの豪華共演による3.「アーリー・イン・ザ・モーニン(Early in the Mornin’)」。シンディを含めこれら3人の芸風はまちまちな感じだが、不思議とこの曲の元にまとまっている。クリーム(E・クラプトン)で有名なロバート・ジョンソンの11.「クロスロード(Crossroads)」は、5.「ハウ・ブルー・キャン・ユー・ゲット(How Blue You Can Get)」と並んで、“ブルースの天才少年”(といっても既にこの時点で29歳だけれど)、ジョニー・ラングとの共演。この「クロスロード」においても、もろブルースのジョニー・ラングと、自分流シンディの不思議な融合が展開される。さらに、少し異色のナンバーとしてぜひ触れておきたいのが、9.「ダウン・ソー・ロウ(Down So Low)」。ブルースの影響を強く受けた白人女性シンガー、トレイシー・ネルソンの曲で、シンディにはこういう音楽もルーツになっているのかと、その消化ぶりに妙に納得させられたりする。
2. Shattered Dreams (feat. Allen Toussaint) 3. Early in the Morning (feat. Allen Toussaint & B.B. King) 4. Romance In the Dark 5. How Blue Can You Get (feat. Jonny Lang) 6. Down Don t Bother Me (feat. Charlie Musselwhite) 7. Don't Cry No More 8. Rollin and Tumblin (feat. Kenny Brown and Ann Peebles) 9. Down So Low 10. Mother Earth (feat. Allen Toussaint) 11. Crossroads (feat. Jonny Lang) 12. Wild Women Don't Have the Blues*