ブルース・ロックの発展は、ブルースの模倣からスタートしたわけで、それはそれで(いやはや、かなりの度合いで)筆者の気に入っている音楽である。しかし、普通に考えれば、いつしかその模倣が独自の音楽へと自覚的に変わっていく瞬間というのが訪れそうなものである。無論、ハードロックへ向かう道筋もその自覚的・無自覚的変容の例だけれども、フリートウッド・マックの場合、自覚的に変わっていった瞬間というのがあったのではないかと想像する。彼らが自分たちの音を探し、変わっていった過程において、一つのピークを示す作品と言えそうなのは、4th作の『ゼン・プレイ・オン(Then Play On)』だったのではないかという気がしている。
1. Coming Your Way 2. Closing My Eyes 3. Showbiz Blues 4. My Dream 5. Underway 6.Oh Well 7. Although the Sun Is Shining 8. Rattlesnake Shake 9. Searching for Madge 10. Fighting for Madge 11. When You Say