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2005年01月07日
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カテゴリ: 読書レビュー
「スウィング・ガールズ」、「ウォーター・ボーイズ」、
「ロボコン」などと同じく「学園版プロジェクトX」と
いった趣のもの。
但し、この「シネマ・フェスティバル」は小説である。
どういうわけか話題になっていないが、
大変に面白く快い内容であることをまず言っておこう。

登場人物は、みなどこか病んでいるか欠陥がある。
それぞれの人物は、あまりにも戯画化されすぎていると
いう批評もあるかも知れないが、身近にいそうな、ある

リアリティとか親しみを感じてしまう。
問題意識や使命感など持たない高校教師が顧問を任された
高校映研で、頼りない、やる気なしの部員と共にシネマ・
フェスティバル応募をめざして映画作りに取り組む。

さて、その結果は?

こういう小説では、ラストは「こうであろう」という予想
を見事に裏切ってくれる面白さ。

作者はおそらく大変な映画ファンであると思うが、映画的
記憶や知識をひけらかすのではなく、「映画」をひとつの
事例として、生きる目的や姿勢について考えようと呼び
かける。


身についていることは最後の「エンドロール」で
よく判る。

しゃれた「エンドロール」には思わず拍手!

心地よく、年の最初に読む本にふさわしい。
紹介してくださったくりむーぶさんに感謝。



「シネマ・フェスティバル」
永田俊也・作
講談社





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最終更新日  2005年01月07日 00時11分27秒
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