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「午前十時の映画祭」で「ゴッド・ファーザーPART2」を見る。
シリーズ化した場合、続編がつまらなくなるケースが多い中で
この作品は例外的に完成度をあげている。最初の「ゴッド・フ
ァーザー」の存在を無視して、この「PART2」を独立した作品
としても極めて完成度の高い作品だと思う。
私が、この映画を見るのは、おそらく三度目くらいであるが、
人間の記憶のあやふやさを見る度に感じる映画でもある。
ストーリーは既に承知して見ているのであるが、場面の登場の
順序や場面などが毎回微妙に違うのである。
少年時代のドンがアメリカへやってくる回想シーンはもっと中
盤かと思っていたら、ほぼ冒頭なのであるし、ロスが射殺され
るシーンは空港の広いターミナルかと思っていたら、案外とキ
ャメラが寄っていたし、ラストのマイケルは部屋の中で沈んだ
表情を見せてドアが閉まっていくのかと感じていたら、そうで
はなかったなどかなり違う。
これらの錯覚は、おそらく私自身がドラマに夢中になって、頭
の中にもうひとつのドラマを創りあげていたのではなかろうか
と思った。
次回、見るときにはまたまた変わったものになるのではと、期
待するのである。
それにしても、この作品のアル・パチーノの存在感と貫禄は、た
だものではない。大御所のリー・ストラスバーグに対して対等に
わたりあっている。
この作品、全編にわたり保身と縮小のドラマを大スケールで描いている点が素晴らしい。
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