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2017.06.30
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ここまでに書いてきた1973年サンレモ音楽祭は民謡、フォークソングという言葉が多く出てきました。出場歌手ではトニ・サンタガータ(Toni Santagata)、出場が失格となったローザ・バリストレリ(Rosa Balistreri)は生涯フォーク歌手として歌い続け、政治的な方向に向かいましたがアンナ・イデンティチ (Anna Identici)、ポップス歌手として一時的なジャンルとして歌ったのがジリオラ・チンクェッティ (Gigliola Cinquetti)、次の74年サンレモ音楽祭に出場するオリエッタ・ベルティ (vf Orietta Berti)、ロザンナ・フラテルロ (Rosanna Fratello)たちが70年代前半に民謡を主要なジャンルとしていました。

 日本ではナポリターナをナポリ民謡として紹介された経緯があり、多くのナポリ民謡と呼ばれている曲は19~20世紀にかけてナポリで作られた曲の総称として扱われています。この中でも、厳密に言えば“サンタ・ルチア(Santa Lucia)”のように標準語で書かれた曲はナポリターナとは言わず、歌詞がナポリ語(ナポリ方言)で書かれた曲をナポリターナと呼びます。今回ナポリターナは膨大な曲数とメジャー過ぎるので、またの機会し、比較的日本ではなじみの薄い、他の地方の民謡、民族音楽を扱うことにしましょう。

 ジリオラ・チンクェッティ、オリエッタ・ベルティなどポピュラー歌手が歌っていたのは北部山岳地帯の民謡、「山の歌」と言われる、地方毎に多くは男性合唱団が作られ歌い次がれた曲です。

 対極は南部の民謡、長靴の踵の部分、ドメニコ・モドゥーニョ(Domenico Modugno)など多くの歌手を輩出したプーリア(Puglia)や足先の部分カラブリア(Calabria)は民謡の宝庫と言われています。ロザンナ・フラテルロが歌っているのもこれらの地方の歌です。

 大きな特徴を持つのがシチリア島、73年サンレモ音楽祭でも ウンベルト・バルサモ (Umberto Balsamo) の大ヒット曲“ Balla ( 踊ろう ) はタランテッラ様式を使っていますし、 マルチェラ (Marcella Bella) も“Sicilia Antica (想い出のシチリア)”をシチリア民謡調で歌っています。ローザ・バリストレリは非常に正調に近いと思いますが、民族音楽に近いほどイスラム文化や東洋の影響を受け、言葉自体も難解で民俗学の領域と思えるぐらいです。

 もう一つの大きな離島、サルディニアがあります。言葉もイタリア語と大きく違い、92年サンレモ音楽祭に出場したタゼンダ(Tazenda)の曲などはタイトルや歌詞には全てイタリアの標準語の表記がしてあるくらいです。この島の出身 マリーサ・サンニア (Marisa Sannia) は76年以降カンタウトゥーリチェとしてサルディニアの歌を歌うことに専念しました。



 ただ20世紀末から21世紀にかけ、民謡をベースにした音楽が再び脚光を浴び、ナポリの『タランテッラ・パワー』というムーヴメントでロック歌手たちも民謡に近い音楽を扱っています。日本でも映画の関係か、地方で葬送の先導もする楽隊(バンダ)が注目を浴び、かなりの輸入盤が出回りました。

 民謡・民族音楽とポピュラー音楽の境目が判らなくなり、CD時代では盤を出すことについては地方の歌手、全国規模の歌手垣根が低くなりました。さてどこで新引きをするかは難しいのですが、この場は『可成りテキトー』に判断しているとご理解願います。

 日本で出ているレコードは現地録音(Feeld Live Recording)の民俗学に近い物から、ポピュラー歌手が歌う曲まで幅広いのですが、古い物から夫々の地方の歌手達が歌う範囲を中心にご紹介していきまです。

 イタリアの民謡を紹介した私の持っているレコードで古いと思われるのは、マンドリンの演奏曲でした。すべてがシチリア民謡と言うことではなく“タイス”のように“タイスの瞑想曲”などクラシックの曲も含まれています。

ZL-1087(1959年8月 COLUMBIA - 日本コロムビア) 25cmLP マンドリンの幻想 (MANDOLINO) タオルミーナのサン・ドメニコ・バルベリス (THE SAN DOMENICO BARBERS OF TAORMINA)
1.タイス (THAIS)
2.タランティラ・ジュゼピーナ (TARANTELLA GIUSEPPINA)
3.素敵な乙女 (A PICCIUTTEDDA DI LA CONCA D'ORU)
4.マリア (MALIA)
5.彼女を好きなら (SI TU LES VOULAIS)
6.セレナード (SERENATA)

8.別離 (UN SALI SE N'ANNOU)
9.タランテラ (TARANTELLA)
10シ.シリーの牧歌 (PASTORALE SICILIANA
11.シシリーのマズルカ (MAZZURCA SICILIANA)
ZL-1087
PL- 5089 (19?年 COLUMBIA - 日本コロムビア) 30cmLP マンドリンの幻想 (MANDOLINO) タオルミーナのサン・ドメニコ・バルベリス (THE SAN DOMENICO BARBERS OF TAORMINA)
1.タランテラ (TARANTELLA)
2.シシリーの牧歌 (PASTORALE SICILIANA)
3.セレナード (SERENATA)
4.シシリーのマズルカ (MAZZURCA SICILIANA)
5.マリア (MALIA)
6.タランテレ・ディ・アムーラ (TARANTELLA DI AMURI)
7.タイス (THAIS)
8.ラ・ムンタニョーラ (LA MUNTAGNOLA)
9.タランティラ・ジュゼピーナ (TARANTELLA GIUSEPPINA)
10.素敵な乙女 (A PICCIUTTEDDA DI LA CONCA D'ORU)
11.彼女を好きなら (SI TU LES VOULAIS)
12.シューリ・シューリ (SCIURI-SCIURI)
13.寝もやらず (E VUI DURMITI ANCORA)
14.牛のメヌエット (MINUETTO DEL BOVE)
15.ラ・チファロータ (LA CIFALOTA)
16.別離 (UN SALI SE N'ANNOU)

 民謡は地方の田舎だけでなく、首都ローマにもあり、イタリアではロマーニャも大きな存在で、首都だけあって全国レベルの歌手が歌い、次に紹介するセルジョ・チェンティやローマを舞台にしたミュージカル「ローマよ、今夜はふざけないで」に出演したランド・フィオリーニ、サンレモ音楽祭にも出場した ガブリエラ・フェッリ (Gabriella Ferri) ウィルマ・ゴイク (Wilma Goich) エドアルド・ヴィアネッロ (Edoardo Vianello) が夫婦デュオ、ヴィアネラ(I Vianella)をしていた頃は盛んにローマ民謡を歌いいていました。超大物は クラウディオ・ビルラ (Claudio Villa) です。

CL-5067 (196?年 CAMDEN - 日本ビクター) 30cmLPローマの旅 (TOUR OF ROME) セルジョ・チェンティ (SERGIO CENTI)
1.夜のローマは別世界 (ROMA E' UN'ALTRA COSA)
2.チュマケッラ (CIUMACHELLA')
3.古きローマ (VECCHIA ROMA)
4.トラステベレの家 (CASETTA DE TRASTEVERE)
5.お城めぐり (UNA GITAALI CASTELLI)
6.さらばローマ (ARRIVEDERCI ROMA)
7.夜恋するのはすばらしい (COM'E' BELLO FA' L'AMORE QUANNO E' SERA)
8.トレビの泉 (FONTANA DI TREVI)
9.真心のセレナーデ (SERENATA SINCERA)
10.ニーナ、寝ているの (NINA SE VOI DORMITE)
11.夜のローマ (ROMA BY NIGHT)
12.名残りのローマ (NON PARTIR DA ROMA)
CL-5067 SHP-5391
SHP-5391 (1964年12月 VICTOR - 日本ビクター) 30cmLPローマ古寺巡礼旅 (IL SUONO DELLE CHIESE DI ROMA)
1.梵鐘 (CAMPANE) 現地録音
2.鹿が谷川を慕うように (SICUT CERVUS (NOLLA CAPPOLA SISTINA)) カントーリ・ロマーニ合唱団 (CORO I CANTORI ROMANI diretto da MONS. DOMENICO BARTOLUCCI)
3.聖ピエトロの大聖堂のパイプ・オルガン (L'ORGANO DI S.PIETRO) 現地録音
4.第2ヴァティカン公会議・教父達のコ-ラス (CORO DEI PADRI CONCILIARI) 現地録音
5.ヴァティカン市国国歌 (INNO PONTIFICIO) ヴァティカン・ラジオの聖ガブリエル楽団 (Orch. S.GABRIELE DELLA RADIO VATICANA)
6.梵鐘 (CAMPANE) 現地録音
7.ミザ・ディアロガタ(詩篇42) (LA S.MESSA DIALOGATA) 現地録音
8.ラ・カンパネッラ・スペルドゥータ (LA CAMPANELLA SPERDUTA) 現地録音
9.聖母マリアの連祷 (LITANIE DELLA VERGINE) 現地録音
10.エ・ロラ・ケ・ピア (E' L'ORA CHE PIA) レナータ・コルティリョーニ指揮少年合唱団 (CORO DI VOCI BCIANCHE diretto da CARTIGLIONI,RENATA)
10.梵鐘 (CAMPANE) 現地録音
11.レスポンソリオ・ポリフォニコ・デル・ヴェスプロ(夕べの祈り) (RESPONSORIO POLIFONICO DEL VESPRO) 現地録音
12.梵鐘 (CAMPANE) 現地録音
13.結婚式 (CERIMONIA NUZIALE) 現地録音
14.梵鐘 (CAMPANE) 現地録音
15.梵鐘 (CAMPANE) 現地録音
16.御身は天より降る (TU SCENDI DALLE STELLE) フラテッリ・ブルッツェーゼの牧人の口笛のアンサンブル (COMPLESSO DI ZAMPOGNE DEI FRATELLI BRUZZESE))
17.アデステ・フィデレス (ADESTE FIDELES) レナータ・コルティリョーニ指揮少年合唱団 (CORO DI VOCI BCIANCHE diretto da CARTIGLIONI,RENATA)
18.梵鐘 (CAMPANE) 現地録音
19.精霊である主は来られた (VENI CREATOR SPIRITUS) ジュセッペ・ザナボーニ (Z GIUSEPPE  ANABONI (オルガン))
20.詩篇詠唱 (SALMODIA) 現地録音
21.カンパーネ・フェスタ (CAMPANE A STORMO) 現地録音

 民族音楽とは言えませんが現地録音もので、ジャンルとしてはドキュメンタリーになると思いますが、RCAイタリアーナがローマにある教会の梵鐘と教会で奏でられる音楽を集めたアルバムを出しています。こういう盤は紹介する機会がありません。この場をお借りします。



インテルメッツォ ~ イタリアの民謡(民族音楽) 2  は次回に続きます






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Last updated  2017.06.30 08:40:04
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