《櫻井ジャーナル》

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2011.04.09
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カテゴリ: カテゴリ未分類
 リビアへの地上軍派遣に消極的なロバート・ゲーツ米国防長官だが、その一方で イラクへのアメリカ軍派遣を延長する可能性

 今年に入り、エジプトで親アメリカ/親イスラエルのホスニ・ムバラク政権が倒れ、サウジアラビアをはじめとする親アメリカ/親イスラエルの独裁産油国、あるいはイエメンでも民主化要求が高まっている。

 とにかく、民主化はアメリカやイスラエルの支配層にとって悪夢。実際のところ、アメリカは中東だけでなく、ラテン・アメリカやアフリカの国々でも民主化の芽を暴力的に摘み、独裁体制を樹立してきた。

 西ヨーロッパでは「左翼」を潰すため、秘密部隊のネットワークを張り巡らせ、イタリアでは「偽装テロ」を実行、フランスではシャルル・ド・ゴール暗殺を試みたことも明らかにされている。(拙著『テロ帝国アメリカは21世紀に耐えられない』でも触れている)

 エジプトのEGIS(エジプト総合情報局)で長官を務めていた オマール・スレイマン はアメリカで特殊工作の訓練を受けている親米派だが、その一方でイスラエルとも親密な関係にあり、EGISとイスラエル国防省を結ぶホットラインで連日、連絡を取り合っていたという。そのスレイマンも失脚した。 アメリカ支配層は2008年に反ムバラク派の「4月6日運動」のリーダーと接触 しているのだが、その人脈を使ってエジプトに影響力を行使できているのかどうかは不明だ。

 かつて、イスラエルはトルコやヨルダンと友好関係にあり、イラクのサダム・フセイン体制を潰せば「親イスラエル帯」でシリアとイランを分断できると考え、フセインの排除に熱心だった。 WikiLeaksの公表したアメリカの外交文書

 アメリカとイスラエルの中東支配構造が崩れ始めている。新たな支配構造を築き上げるため、軍事介入と民主化運動の弾圧をアメリカは繰り広げているが、こうした姿勢はさらに反米感情を高める。まさに泥沼状態だ。





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最終更新日  2011.04.09 16:24:54


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