《櫻井ジャーナル》

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2011.07.20
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カテゴリ: カテゴリ未分類
 福島県産の牛を解体してみたら放射性セシウムが検出されたと騒いでいるようだが、牛だけが汚染されているはずがない。多くの人はそう思っているだろう。牛以外の肉、例えばブタにしろ、鶏にしろ汚染されている可能性が高い。野菜にしろ、そして魚介類にしろ、福島第一原発から放出されている放射性物質は汚染し続けているはずだ。(調査しないからデータがない、データがないからそうした事実はない、と官僚はよく言うが。)

 汚染された食べ物を口にすれば、その影響を受ける。 チェルノブイリ原発の事故による影響 を見ても、甲状腺癌や白血病は4、5年後から、ほかの癌や心臓病などは20年から30年後から急増、脳障害も問題になっている。特に胎児や幼児が大きな影響を受けることは多くの研究者や医師が指摘している。50歳代以上の人たちと子どもを同じに扱ってはならないということだ。

 大多数の人々、おそらく原発推進派も放射能に汚染された食べ物を口にしたくないと考えているはずだ。電力会社、マスコミ、あるいは原発の状況を早い段階で知る立場にあった人々は家族を速やかに避難させていたというが、そんなものだろう。

 農作物が汚染されたことにより、生産者は大きなダメージを受けている。だから都会の人々は放射性物質に汚染された食べ物を受け入れるべきだという主張がある。汚染の度合いを表示し、選択させろと言うことのようだが、当然、多くの人は汚染の少ないものを買おうとするだろう。つまり、より汚染度の低い商品は高く、高い商品は安くなる。

 一家族でオトナと子どもの食べ物を分けるという想定は現実的ではない。当然、汚染度の低い商品は富裕層が、汚染度の高い商品は低所得層が買い、食べることになる。最も大きな被害を受けるのは低所得層の子どもたちであり、さらにその子どもたち・・・と続く。そしてあらたな差別が始まる。

 放射性物質に汚染された農作物を流通させてはならない。秋の収穫が破滅的であっても所得差別を伴うようなことをしてはならない。餓死者がでないように、早く手を打っておく必要もある。そうしたことにともなうあらゆる損害は勿論、東京電力が負担すべきだ。





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最終更新日  2011.07.20 22:27:56


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