《櫻井ジャーナル》

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巣鴨信用金庫
店番号:002(大塚支店)
預金種目:普通
口座番号:0002105
口座名:櫻井春彦

2011.10.05
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カテゴリ: カテゴリ未分類
ギリシャの財政危機は体制の危機へ発展しつつある

 この問題にもゴールドマン・サックスが登場する。ギリシャ国内の腐敗したエリートと手を組み、ギリシャを借金漬けにしたという。借金の急増を国民やEUに知られないようにしつつ、投機集団からカネを受け取り、その代償として公共部門の収入を差し出すということが行われていたと言われている。ボリス・エリツィン時代のロシアと似たシナリオだ。

 借金を隠す手法として利用されたのがCDS(Credit Default Swap/クレジット・デフォルト・スワップ)。債権者が債務不履行のリスクを回避するため、幾ばくかのカネ(保険料)を支払ってリスクを引き受けてもらうという取り引きだという。

 このCDSを広めることになった法律が「CFMA(商品先物現代化法)」。ビル・クリントン大統領の任期が終わろうとしていた2000年12月にアメリカの議会を通過したのだが、その強力な推進者のひとりがアラン・グリーンスパン連邦準備制度理事会議長だった。議長退任後、ドイツ銀行やヘッジファンドのポールソン社で顧問をしている。

 こうして借金漬けにした後、「格付け会社」がギリシャ国債の格付けを引き下げて混乱は始まった。財政危機が叫ばれ、この借金には直接関係のない庶民に尻ぬぐいさせようというのだから、 庶民が怒るのは当然 のことだ。犯罪的としか言いようがない。

 もっとも、巨大銀行が犯罪に手を染めていることは知る人ぞ知る話。ロッキード事件に登場するディーク社、アフガン戦争で名前が出てくるBCCIをはじめとするCIA系の金融機関が麻薬資金を扱っていることは知られていたが、 2006年にはワチョビアという金融機関がロンダリングしていた事実 が浮かび上がっている。この銀行を2年後に吸収したのがウェルズ・ファーゴだ。






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最終更新日  2011.10.06 03:34:55


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