《櫻井ジャーナル》

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2011.11.18
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カテゴリ: カテゴリ未分類
ウォール街での拠点になっていたズコッティ公園から人びとを排除する際、LRAD(長距離音響発生装置)が使われているようだ 販売会社によると 、「乗り物、船、サイレンといった周辺ノイズに打ち勝ち、騒然とした群衆に対し明確にメッセージを伝え、理解させることができる」だけでなく、「警告音は非殺傷的な抑止力を提供し、行動をまとめ、ほとんどの場合暴動の拡大を防」ぐという。 2009年にはピッツバーグで警告音が使われている

 1998年に欧州議会が出した報告書『政治的コントロール技術評価』の中でも、群衆コントロール兵器について触れられている。「非致死性」弾丸への懸念が表明されているほか、催涙スプレーが神経毒症状を引き起こすと指摘、窒息死することもあるとしている。

 現在、アメリカでは、そうした致死性弾や催涙スプレーが使われている。オークランドでは抗議活動に参加していたスコット・オルセンの頭部に弾丸があたって一時は深刻な事態だったようだ。ニューヨークでも催涙スプレーが使われ、80歳を超えた女性や妊婦も吹き付けられている。

 不公正な政治経済システムにアメリカ人だけが怒っているわけではない。9月に始まった「占拠運動」はアメリカの都市部だけに止まらず、西ヨーロッパにも広がっている。おそらく「ウォール街」というキーワードが多くの人びとの心をつかんだのだろう。

 それに対し、不公正な社会システムで富を蓄積してきた一部の人びとは「ウォール街を占拠しろ」というスローガンに危機感を持ち、反発したはずだ。そして運動を暴力的に押さえ込もうとしはじめた。

 7月に運動の呼びかけがあった時点でニューヨーク市警察にはCIAのベテラン秘密工作員が「副コミッショナー」として派遣され、今では国土安全保障省やFBIが乗り出したと伝えられている。裏で戦術を指南するだけでなく、 国土安全保障省の人間が現場にも姿を現している

 いわゆる「1%」の支配層だけでなく、ティー・パーティーで活動している人びとも大企業や富裕層に富が集中する仕組みに賛成しているのだが、そうした人びとはイランを抗議しろと叫んでいる親イスラエル派と重なる。国際的に孤立しているイスラエルの状況に危機感を持ち、軍事的に脅しをかけている側面もあるだろう。

 イスラエルは窮地に陥ると、核兵器を使いかねない国だ。実際、1973年10月、第4次中東戦争の際には劣勢を挽回するため、イスラエル政府は核ミサイルの発射準備を決めている。

 ヘンリー・キッシンジャーの求めに応じる形でビルダーバーグ・グループが原油価格の400%値上げを決めたのはその5カ月前。原油価格の値上げを実現するうえで、第4次中東戦争は願ってもない出来事だった。何らかの形でアメリカの支配層が開戦に関係している可能性は否定できないだろう。

 ただ、イスラエルは攻撃されることを知っていなかったようで、核兵器の使用を決断した。核攻撃の危機を知ったソ連政府は停戦するようにエジプトを説得、キッシンジャーはイスラエルと交渉して停戦で合意しているのだが、イスラエルは戦争を継続、最終的にはソ連の強い警告で停戦が実現したのである。

 現在、イスラエルはイランの民間施設も攻撃すると伝えられている。攻撃用の兵器としてアメリカは「バンカー・バスター」とも呼ばれるレーザー誘導地中貫通爆弾、GBU-28をイスラエルへ供給したほか、核ミサイルを発射できる潜水艦をドイツが提供、戦争の準備は整っている。

 そうした好戦的なイスラエルを支えているのがアメリカの強欲な親イスラエル派。そのアメリカを日本政府が支えている。日本は世界に害毒を流す手助けをしていることになるだろう。それが「日米同盟」の本質と言えるかもしれない。





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最終更新日  2011.11.19 01:18:20


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