《櫻井ジャーナル》

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2013.02.17
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カテゴリ: カテゴリ未分類
 幅が17メートル、重さは約1万トンと推測される隕石が2月15日にロシアのウラル地方へ落下、建造物に被害があり、約1200名が負傷したという。この隕石にミサイルは発射されず、ロシアのドミトリー・ロゴジン副首相は新しい防空システムが必要だと語ったという。が、弾道ミサイルを撃墜することは現実的でない。「ミサイル防衛」のシステムが機能するのは、ターゲットが航空機の場合ぐらいだろう。

 ところで、ロシア政府も注目しているアメリカの「宇宙兵器」がある。X-37Bと呼ばれる無人のスペース・シャトルだ。NASAの開発したX-37A(2004年からDARPAが管理)を改良したものがX-37Bで、所属は空軍。

 X-37Bの1号機は2010年4月22日、2号機は11年3月5日に打ち上げられている。2012年12月11日には1号機が再び打ち上げられ、まだ飛行中のはずである。何を行っているかは秘密で、軍事衛星や「隕石」を宇宙へ放出することも可能だろう。

 その一方、2月7日にロシア空軍の Su-27 が2機、北海道の利尻島南西沖の日本領空を侵犯したと日本の外務省は発表、この際に自衛隊のF-2が迎撃したというが、ロシア側はこの主張を否定している。そして12日には核兵器を搭載していると思われるロシアの爆撃機 Tu-95 が2機、グアムの近くを飛行して米軍のF-15が迎撃したと伝えられている。

 このF-15は沖縄の嘉手納基地からグアムへ移動していた戦闘機らしい。ロシアの爆撃機がグアムまで飛んでくるのは異例のようで、西太平洋の基地を復活させつつあるアメリカ軍の動きに絡んでの爆撃機飛来なのか、あるいはアメリカに対する何らかの別の「警告」なのか・・・

 冷戦時代は「ソ連脅威論」で飯を食い、ソ連が消滅してからは「中国脅威論」を叫んできたONAのアンドリュー・マーシャルを信奉するネオコンは東アジアの軍事的な緊張を高めようとしている。それに同調する日本人も多い。

 そうした動きに対し、開戦になれば中国と日本との「局地戦」ではなく、ロシアとアメリカを巻き込む全面核戦争になることをロシア政府は示したのかもしれない。X-37Bが何らかの形で関係している可能性もある。





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最終更新日  2013.02.18 02:34:03


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