イランの首都テヘランの近くで同国の科学者、 モフセン・ファクリザデが11月27日に殺害された AI(人工知能)を搭載、衛星経由でコントロールされたシステム が利用されたというのだ。
殺害された当時、ファクリザデと妻を乗せた自動車は高速道路を走行中で、11名の護衛が同行していた。まず森に隠されていた爆弾が炸裂、機関銃で13発が撃ち込まれたのだが、ファクリザデから25センチメートル離れて座っていた妻には命中していない。機械による狙撃だったということだろう。
今年1月3日にバグダッド国際空港でイスラム革命防衛隊の特殊部隊とも言われているコッズ軍を指揮してきたガーセム・ソレイマーニー、そしてPMU(人民動員軍)のアブ・マフディ・ムハンディ副司令官が暗殺されているが、この時と同じようにアメリカとイスラエルが共同で実行したのだろう。
AIと衛星を利用して暗殺したとする情報が事実なら、イランの要人をいつでも殺せるということになる。ファクリザデを殺した目的は暗殺事態ではなく、イラン政府を含む世界のリーダーたちに対する恫喝なのかもしれない。