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2007年02月27日
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テーマ: お勧めの本(7415)
カテゴリ: カテゴリ未分類
わが愛しき娘たちよ

内容(「BOOK」データベースより)
寄宿舎惑星の女子寮、その男子禁制の聖域でなにが起こったのか?性と生殖が切り離された未来のセクシュアリティを描破して、スキャンダルをまきおこした超問題作「わが愛しき娘たちよ」。大空襲下のロンドンを訪問した時間旅行者の冒険を描いてヒューゴー、ネビュラ両賞を受賞した傑作「見張り」。アメリカSF界きっての人気女性作家が幅ひろい作風で、優しく怜悧に、そして過激に読者の知性を挑発する話題爆発の作品集。





コニー・ウィリス日本語サイト


コニー・ウィリスはアメリカSF界の女王と呼ばれる人気作家。
代表作は、SF界3大タイトル(ローカス賞、ネビュラ賞、ヒューゴー賞)を総なめにした『ドゥームズデイ・ブック』と『航路』。人間の死を題材にした、重厚で、それでいて「読みやすさ」(リーダビリティ)抜群の作品に定評あり。SFマガジン等で、唐突にコニー・ウィリスが話題になったのは遠の昔。(1985年)一大論争に発展した「わが愛しき娘たちよ」収録。

『航路』など長編作家かと思っていた コニー・ウィリス。
ソニー・マガジンズから刊行されていたので、ロマンス作家なのかと長らく思ってました。それにポランスキー監督の「赤い航路」ともイメージがだぶっちゃって。

おなじSF女流作家さんというと、アーシュラ・K・ル=グウィンが思い浮かびます。ル=グインの『闇の左手』は、いまだ読破完了ならず、本棚に眠ってます。ル=グイン、格調高くて、なかなか読み終わらないです。

この短編集には、その後の長編小説の種がいっぱいつまっているようですね。
表題作「わが愛しき娘たちへ」は、当時かなりスキャンダラスということで、論議を呼んだ作品。1985年の時点で、不快に感じる、そうか、そうですかね。 現時点では、もちろん驚かないし、皆さんもそうでしょう。ミネット・ウォルターズを読んだあとではね。1980年代は、まだ児童虐待問題は表面化していなかった。「そんなこと聞きたくもない」という姿勢の時代だったのですよね。

それ以上に、明言を避ける表現が多々あるため、当時は筋書きの全貌を理解できただろうか?という方に疑問を感じますねー。。 




「見張り」
ヒューゴー賞ネピュラ賞両賞受賞作(1982)
タイムトラベル物。「ドゥームズデイ・ブック」の、時間的には後の物語。”共産主義者”に対する見地の点で、唯一作品構築に失敗していると、解説されている。
研修のため、第二次大戦下のロンドンのセントポールズ大聖堂にダイムトラベルすることになった主人公が、寺院を焼失させないように力をつくすが。。

「埋葬式」
ゴシック・ホラーに陥らない文学的な話。あるいはパスティーシュ。
エリオットの葬式に出席したアンだったが、まるで針のむしろ。町の人たちの頭の中は分からない。アンが殺したと思っているのか、それとも? いたたまれないアンは葬儀を抜け出す。そこへ、死んだはずのエリオットがやってきて……。

「失われ、見いだされしもの」
ある種の破滅テーマSF。
世界は破滅していた。政府は組織的略奪を行っており、フィニーが身を寄せる聖ヨハネ教会が標的になるのも時間の問題。同僚のミセス・アンドヴァーは、どうやらスパイらしいのだが……。

「わが愛しき娘たちよ」
コニー・ウィリスの名を決定的に知らしめた、本の表題作。内容の過激さにあらゆる雑誌に掲載を断られ85年刊行の短編集で初めて活字となった。(執筆は81年)性と権力の構図をストレートに捕らえたこの作品は、男性読者の多くに大変な反発を引き起こし、同時にフェミニストたちからも批判を受ける。一方で”サイバーパンクの先駆的作品”との絶賛の声も。一大論争に発展した。89年の翻訳時に日本でも同様の反響が見られ、現在なおその論争は終息していない。
オクテイヴィアは、信託子。両親はなく、モウルトン・カレッジの寄宿舎暮らし。新学期になり、久しぶりにボーイフレンドのブラウンに会うが、なにかを隠している様子。その秘密とは?

「花嫁の父」
ねむり姫の後日談。
ねむり姫と共に目覚めた父王だったが、時代の変化についていけずに……。

「クリアリー家からの手紙」 ネピュラ賞受賞(1982)
世紀末物。
リンは、愛犬ステッチをお供に、郵便局へとでかけた。ミセス・タルボットの雑誌を手に入れるためだったが、そこでクリアリー家からの手紙を見つける。帰宅したリンはみんなに披露するが……。

「遠路はるばる」
日食を扱った、少しファンタスティックな小作品。
メグは、まだ幼い娘レイニーの面倒を見つつ、リッチ、パロウズと共に、モンタナへと向かっていた。皆既日食を見るためだ。モンタナでメグは、奇妙な科学者たちを目撃して……。 

「鏡の中のシドン」  一種のドッペルゲンガー物。
恒星ベイレイへ、新入りのピアノボード弾きがやってきた。ルビーと名づけられた”わたし”は、人間を映しとるミラーという人種。他人の癖や思考や技術を完璧に写し取ることができる。ただし、誰を写し取るか自身ではわからない。SFだけどミステリ。ルビーは誰を写し取っているのか?“事件”の結末は? 

「デイジー、日だまりの中で」
破滅テーマSF。

「通販クローン」
自分はアンタのクローンだ とある日一人の男がやってくる。通販で注文したのは確かだが 自分とは似ても似つかない。。

「サマリア人」
人間と動物の境界を考えつつ、結局は人間側に引き寄せることを善しとする観点はどうかというテーマ。宗教観から探った話。
思慮深いホイト師は、思い込みのはげしい牧師補ナタリーの訪問を受けた。ナタリーは純真なオランウータンのエサウを伴っていた。エサウは手話で人間と会話することができる。ナタリーが主張するには、エサウが洗礼をうけたがっているというのだ。。

「月がとっても青いから」
 スクリューボール・コメディ
モーウェン・ケミカル社では、廃棄物である炭化水素性化合物の画期的な処分法を開発した。とはいえ、社長のモーウェンはこの技術に懐疑的。しかし、研究所が暴走し、計画は走り出してしまう。
研究所の責任者ブラッドは、ある野心を内に秘めていた。それは社長の娘サリーを籠絡し、自身が社長となること。ブラッドのルームメイト・アルリックは、サリーをブラッドから守ろうとするが……。




全体的には、普通小説の中にSFが混じっているような出来。
過激なフェミニズム女流作家という位置づけを一旦はされたウィリスですが、解説で山田和子が書いている「私の目には,ウィリスがル=グインやウィルヘルムに比べて彼女がずっとコンサーヴァティヴ(保守的)にうつる」に納得です。最後の「月がとっても青いから」を読むと特にそう思う。

初ウィリス読でしたが、よかったな~。
長編も今度 読んでみよう。


■著作

『マーブル・アーチの風』(プラチナ・ファンタジー)
『アリアドニの遁走曲』
『犬は勘定に入れません』 ヒューゴー賞
『航路』  ヒューゴー賞
『最後のウィネベーゴ』
『ドゥームズデイ・ブック』 ヒューゴー賞、ネビュラ賞
『リメイク』
『リンカーンの夢』 
『わが愛しき娘たちよ』
 「見張り」ヒューゴー賞、ネビュラ賞
 「クリアリー家からの手紙」 ネピュラ賞








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最終更新日  2008年10月20日 18時16分57秒


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