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2008年10月20日
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テーマ: お勧めの本(7415)
カテゴリ: カテゴリ未分類
コニー・ウィリス 航路
NDE(臨死体験)を題材にしたメディカル・サスペンス

●宮部みゆき・瀬名秀明両氏推薦

 臨死体験――自然科学の探究する客観的事実と、人の心が欲してやまない主観的真実の狭間で揺れ動く、今もっとも興味深い謎のひとつ。その解答をお求めですか? でしたら、何をおいても本書をどうぞ。大嵐のようなストーリー展開に翻弄されても、けっしてこの"船"は沈まず、すべての謎が解き明かされる感動のラストへと、必ず貴方をお連れします。―― 宮部みゆき (上巻帯より)
 私たちは皆いつか死ぬ。だからこそ死には無数の物語が詰まっている。その巨大な死を、コニー・ウィリス以外の誰がこれほど豊かに描き出せるだろう。笑い、驚き、はらはらし、胸が熱くなる。この物語が残した素晴らしい船跡【ふなあと】は、いつまでも心に残るに違いない。―― 瀬名秀明 (下巻帯より)







2001年度ネビュラ賞

2003年度版《SFが読みたい!》海外SF部門第1位


死の謎に正面から挑む怒濤のローラーコースターノベル



文庫版訳者あとがき(2003年2月)
公式サイト
著者インタヴュー




2001年1月
認知心理学者:ジョアンナ・ランダーは、コロラド州デンヴァーのマーシー・ジェネラル病院で、臨死体験の仕組みの科学的解明に取組んでいた。そのため臨死体験者の、対面聞きとり調査をしている。 しかし、あの世の実在を「証明」するトンデモ系臨死体験本を大ヒットさせたノンフィクション作家:モーリス・マンドレイクが次作の取材のため長期滞在中で、ジョアンナの邪魔ばかりしようとする。マンドレイクとの、臨死体験者の聞き取り調査の攻防争いでイライラしていた。


そんなところへ、神経内科医:リチャード・ライトから、臨死体験プロジェクトの共同研究を持ちかけられる。リチャードは、新開発の薬剤で擬似的な臨死体験を誘発できることを発見し、被験者の幻覚体験を本物の臨死体験と比較対照するため、ジョアンナの助けを求めた。


ジョアンナは申し出を受け、臨死体験プロジェクトに参加する。しかし、被験者達は予備調査段階で、次々に不適格であることが判明。研究は暗礁に乗り上げる。
そこで、ジョアンナはみずからが被験者となることを申し出る。しかし、ジテタミンを投与されたジョアンナが疑似臨死体験の中で赴いたのは、思いもよらぬ実在の場所だった。わたしはこの場所をたしかに知っている。でもどこだったのか思い出せない……。

ただの幻覚だから思い出せなくて当然だというリチャード。
その場所がどこなのか、なぜ自分がその場所を知っているのか、必死に記憶を探りはじめるジョアンナ。とうとう突き止めた答えは、まったく予想もしないものだった……。


【舞台】

2001年  コロラド州デンヴァーのマーシー・ジェネラル病院

【人物】

●ジョアンナ・ランダー  認知心理学者
●リチャード・ライト    神経内科医
●ヴィエル・ハワード   ER勤務のベテラン看護婦 
●メイジー・ネリス    心筋症で入院中の少女
●モーリス・マンドレイク  作家
●ブライアリー先生    ジョアンナの高校時代の恩師
●キット・ガーディナー  ブライアリー先生の姪

●ミセス・ダヴェンポート 入院中の臨死体験者
●グレッグ・メノッティ  心臓発作で死亡した男性
●カール・アスピノール  昏睡状態の患者 
●アミーリア・タナカ   プロジェクトの被験者 医学部学生
●ミスター・ウォジャコフスキー  プロジェクトの被験者 退役軍人 
●ミスター・セイジ    プロジェクトの被験者
●ミスター・ピアソル   プロジェクトの被験者
●ミセス・トラウトハイム プロジェクトの被験者




ようやく 読みました。日本で好評でソニー・マガジンズで文庫化もされた、コニー・ウィリスの『航路』です。これを読まずして、コニー・ウィリスを語るな?なんて。

少ししてからまた読み返したくなりそうです。
訳者の大森望さんによれば、コニー・ウィリス=アメリカの宮部みゆきだそうです。それは以下のような特長で。

・抜群のストーリーテリング
・SFになじみのない読者にも抵抗ない語り口
・山のようないろんな賞の受賞

『ドゥームズ・デイ・ブック』は『蒲生邸事件』、『航路』の第二部と第三部の構造は『模倣犯』だと。ふむふむ、そうなのかな?でも、特に連想はしなかったですが。
海外文学、もしくはSFは普段読まないと言う方でも、宮部さんが大好きな方は楽しめるのかもしれないですね。

メディカル・サスペンスと言っても、殺人事件やら血が流れるわけではない。犯人探し、、というわけでもない。《臨死体験》の解明、それと、主人公だけしか分からない過去の記憶への探求。海堂尊さんの『チーム・バチスタ』シリーズやら、最近のメディカル・サスペンスとは、明らかに違います。ジャンルも何と言っても、コニー・ウィリス:ジャンルですよね(笑)

SF枠なのは、登場する臨死体験を促す新薬や、脳内活動を見れる機械についてのようです。いずれそんな風に医学が進歩するかも?っと思う前に、医学の知識が無いので、その新薬がSF的鍵とは気づかずに読んでましたが。


とにかく主人公のジョアンナが、あっち行ったりこっち行ったり。迷路のような病院中を駆けずり回る。マンドレイクから逃げ回ったりながら、行きたい場所にたどり着くのに四苦八苦。このあたりは、ちょっと、いつまでこんな鬼ごっこみたいことが続くのかな~とか思いますが、
でも、これもひとつの伏線なんですよね。
下巻からは、一気でした。

「もうすこしで分かりそうな、答えに手が届きそうな」
ジョアンナの記憶との葛藤が、読者を散々引っ張りまわし、第二部、第三部と加速度的展開。「え! ここで、こうなる?!」と、言う感じにやられます。

そしてラストは、まったく映画のワンシーンのような美しさと感動でした。散々映画ネタが出てきますから、それも、面白いです。”ディッシュ・ナイト"的なこと、私も昔やったな~っと。この幕引きは、ここまでのいろんな伏線が生きてて、ドンデン返しとか、派手な演出や衝撃はないですが、あの情景がしばらく残る感じです。『ドゥーム~』で鳴り響く鐘のシーンをまた読み返したくなりました。

《臨死体験》。 死後、人は何処へ行くのか、生きている間の私たちは決して知ることがないわけですが、この作品は、ひとつの形を見せてくれてるわけです。ただ、「生と死」とか「死後の世界」を、突き詰めて考えろということではないみたい。それは別に、著者も言いたいことではないのかも。災害事件について、著者は専門家と言っていいほどの関心をお持ちだそうですが、そうした災害時に発揮される人の真価についての素晴らしさが、この作品の底辺にあるのですね。 




■著作

『マーブル・アーチの風』(プラチナ・ファンタジー)
『アリアドニの遁走曲』
『犬は勘定に入れません』 ヒューゴー賞
『航路』  ヒューゴー賞
『最後のウィネベーゴ』
『ドゥームズデイ・ブック』 ヒューゴー賞、ネビュラ賞
『リメイク』
『リンカーンの夢』 
『わが愛しき娘たちよ』
 「見張り」ヒューゴー賞、ネビュラ賞
 「クリアリー家からの手紙」 ネピュラ賞









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最終更新日  2008年10月21日 21時41分40秒


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