2010/02/02
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テーマ: 社交ダンス(9425)
カテゴリ: アートのはなし
東京都美術館で開催されていますボルゲーゼ美術館展に行って来ました。

ローマ貴族ボルゲーゼが1600年代に造らせた夏の離宮。

その膨大な美術品やら宮殿やら庭園まで含め、今はイタリア国家の美術館として管轄され一般公開されているそうです。

行ってみたいなあ。

個人コレクションでここまで凄い名作ばかり集めてる家は、世界中探してもそうないと思いますね。

ボルゲーゼ

日本でボルゲーゼ美術館のコレクションを紹介するのは初めてだそうで、見たことなかったルネッサンスのお宝を堪能して来ましたよ。

一番の目玉は、ラファエロが20代前半に描いたと言われる『一角獣を抱く貴婦人』。


ぱっと見、ダビンチのモナリザに構図が似てますよね。






この絵にはもう一つ逸話がありました。

1900年代になって修復作業が行われた時、X線写真を撮って初めて一角獣が下に描かれていることが分かったそうなんです。

それまでは誰かがこの絵に下手な上書きをして、肩掛け着させたり車輪持たせたりして、『アレクサンドリアの聖カタリナ』ということになってたそうですよ。その方がただの貴婦人より値が上がったんでしょうかね。

今でもこの女性が誰なのかは謎とのこと。

もう一つの目玉は、カラヴァッジョの『洗礼者ヨハネ』です。

カラヴァッジョ

カラヴァッジョの絵はいくつか見たことがあるんですけど、どれも劇的でちょっと怖い感じなんですよ。




でもこの絵は宗教性よりもむしろ官能的なものを感じますね。

カラヴァッジョがゲイだったって話しは聞いたことありますけど、それ系の少年をモデルにしたんでしょうかね。

カラヴァッジョが39歳で亡くなる最後の作品らしです。



一番多かったのはヴィーナスの絵だったかな。

この時代はヌードっていうとヴィーナスしかなかったんでしょうかね。




あとこれもお宝だなと思われる、日本人の絵がありましたよ。

伊達政宗が交易拡大の使者としてイタリアに送った慶長遣欧使節の支倉常長が、金糸銀糸の刺繍を施した白い絹のかみしもを着て油絵になってるんです。






私が一番気に入ったのは、初めて聞く名前の画家ジョヴァン・フランチェスコ・ロマネッリの『巫女シビラ』と言う絵でした。

絵はがきでも買って帰ろうかと思いましたが、この絵は販売されてませんでしたね。

フェルメールの『真珠の耳飾りの少女』の逆向きみたいな、ターバンをまいた女性が向こうに振り向いてる絵だったんです。




この美術館展は上野の東京都美術館で4月4日まで開催中です。

それ以降は改修工事のために2年間閉鎖されるとのことですので、ご興味ある方はお早めにどうぞ。

詳しくは こちらのサイト をご覧下さい。





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Last updated  2010/02/02 06:25:43 PM
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