2010/10/25
XML
テーマ: 社交ダンス(9415)
カテゴリ: 映画のはなし
『また来年も頑張ります』なんて昨日あっさり書きましたけど、ホントはすごく落ち込んでました。

どのくらい落ち込んでたかって、それを表現出来る上手い言葉が見つからないんですが、一生懸命受験勉強して目指してた学校にコロっと落ちたみたいな感覚でしょうか。

『一年浪人か...。はー。』

出るのはため息ばかり。

ご飯を食べてさっさとふて寝してしまった大将を尻目に、私は何でもいいから心をぱっと晴れやかにさせてくれるものが欲しくてこの映画を見ました。




原題は『AKEELAH AND THE BEE』2006年のアメリカ映画です。

なんか邦題が全然違いすぎて、しかも歌手の方のドリカムとかぶって違和感ありますよね。



日本には漢字検定なんてのがありますが、アメリカではスペリング・コンテストみたいのが中学生対象にあるんですね。

地区大会→州大会→全国大会と進んで行く非常にレベルの高いサドンデスの頭脳競技。



下町の治安の悪い地域にある中学では、そんなコンテストとは縁のないような生徒ばっかりだったんですが、一人スペリングに関してだけ非凡な才能を示す少女がいました。

彼女の名はアキーラ。

11歳で飛び級して中学に入りましたが学校に馴染めずにいます。



彼女の才能をなんとか伸ばそうと校長先生が動きました。全国大会は全米にTV中継されますから、それで貧乏学校の名を上げたかったんですね。

友人の元UCLA教授にコーチを頼みます。

この役をやってるのがローレンス・フィッシュバーン、『マトリックス』のモーフィアスなんですね。どうしてもそっち思い出してしまいます。



アキーラは周囲から『ガリ勉』といわれるのが嫌で全く乗り気ではありませんでした。

夫を数年前に亡くし女手一つで子供たちを育てていた母親も、お金のかかる面倒ごとはごめんだと考えていたんです。

母親が何より怖かったのは以前テレビで見た大会で、たった一人の勝者に対して何百人もの敗者が出て、その敗者の一人に娘がなるだろうということでした。

このお話で素敵なのは、アキーラが勝ち進むごとに街中の人がなんとか彼女を応援したいと思い始めることですね。

だれも『ガリ勉』なんて言う人はいないし、イヤな奴だったライバルさえ最後には彼女を応援するんです。





ちょうど見終わった頃、ノコノコふて寝から起きて来た大将と一緒にもう一度見ました。

そしてもう一度、同じところで泣きました。


恐ろしいのは我々の力不足ではない
恐ろしいのは我々の計り知れぬ力だ
我々は自問する

だが誰もがそうなりうるのだ
我々はうちなる神の栄光を世に示すために生まれた
自分を輝かせるとき
我々は無意識に他人をも輝かせる

Our deepest fear is not that we are inadequate.
Our deepest fear is that we are powerful beyond measure.
We ask ourselves, Who am I to be brilliant, gorgeous, talented, fabulous? Actually, who are you not to be?
We were born to make manifest the glory of God that is within us.
And as we let our own light shine, we unconsciously give other people permission to do the same.

これはネルソン・マンデラ氏が大統領就任演説で引用したマリアン・ウィリアムソンという方の詩だそうです。この映画の中でも引用されていました。

この最後の2行、確かに本当だと思います。
お勧めです。

予告編はこちら。

AKEELAH AND THE BEE








お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2010/10/25 05:56:26 PM
コメント(6) | コメントを書く


■コメント

お名前
タイトル
メッセージ
画像認証
上の画像で表示されている数字を入力して下さい。


利用規約 に同意してコメントを
※コメントに関するよくある質問は、 こちら をご確認ください。


Re:ドリームズ・カム・トゥルー(10/25)  
猫のポチ さん
一生懸命、頑張る人を応援してたら、いつしか自分も勇気づけられていた事があります。
素敵な映画ですね^^
(2010/10/26 08:59:48 AM)

Re:ドリームズ・カム・トゥルー(10/25)  
詩の最後の2行、ほんとにいいですね。
いい言葉、フレーズに触れるといい気持ちになります。 (2010/10/26 11:43:11 PM)

猫のポチさん  
StarTrees  さん
インビクタスもそうでしたけど、応援する人たちに不思議な団結が生まれるんですよね。応援される側はみんなの期待という重圧に耐える必要がありますけど、その人の成功が応援した人皆の成功のような輝きに変わるところがサポーター冥利に尽きるところなんでしょうね。
映画を見ている自分もいくばくかの成功体験が出来て、ちょこっと心が上向きになりましたよ。

(2010/10/27 01:55:51 AM)

エンジョイマイライフさん  
StarTrees  さん
マンデラ元大統領って刑務所にいる間ずっと詩を読んでたみたいですね。
以前カタリーナのレッスンで『自分に限界を作るな』って言われたんですけど、時々それを忘れます。というより忘れていることの方が多いくらいです。
自らの計り知れぬ力を信じて、また輝きたいですね。
(2010/10/27 01:56:11 AM)

Re:ドリームズ・カム・トゥルー(10/25)  
Arabesqu  さん
これは、本当にステキな映画ですね。
是非見てみたいと思います。
StarTreesさんの簡単に立ち直れないくらいの落ち込みは、何度も体験してきているのでよくわかります。
先を考えるのがいやになってしまうくらい。
ですから、あえて、あまりコメントを書かなかったのですが。
まあ、それでも、ダンスを続けたいのであれば、やはり、先に向かいましょう。 (2010/10/28 01:13:23 PM)

Arabesquさん  
StarTrees  さん
ポテチのやけ食いとかビール飲みまくりとか一瞬暴走しそうになったんですけどなんとか踏みとどまりましたよ。
自分でちょっと自分をエラいと思えました。
すごい低レベルですけど、まだなんとか立ち直ろうとする気力があるだけでもマシですよね。
(2010/10/28 06:29:22 PM)

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

PR

Keyword Search

▼キーワード検索

Profile

StarTrees

StarTrees

Calendar


© Rakuten Group, Inc.
Mobilize your Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: