2012/12/07
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テーマ: 社交ダンス(8729)
カテゴリ: 映画のはなし
よくできた時代劇は大好きです。

何百年も前の出来事をまるで見て来たように映像にするためには、時代背景や当時の風習を勉強する必要がありますし、それが特に実話の場合、現存する資料との整合性も問われると思うんです。

これは16世紀、エリザベス1世が女王になった当時のお話です。




日本では戦国時代、ちょうどキリスト教が伝来した頃、イギリスではカトリックとプロテスタントの争いが激化していました。

火あぶりの強烈なシーンから物語りは始まります。

カトリックのメアリー女王はプロテスタントを弾圧し、異母姉妹であったエリザベス(ケイト・ブランシェット)もプロテスタントであることからロンドン塔に幽閉されていました。

いつ処刑されるかと恐怖の日々を送りますが、女王の病死を受け、一転25歳でイングランド女王に即位します。



女王になっても国内の不協和音に敏感なスペインやフランスなどが虎視眈々とイングランドを狙っていて、それを怖れた重臣たちがエリザベスに政略結婚を勧めるんですね。

カトリック側のローマ法王やスコットランド、さらにイングランド内部の貴族たちがエリザベスの暗殺を企てエリザベスを王座から引きずり下ろそうとしています。





生きるか死ぬか、紙一重です。

毒を仕込んだドレスを贈られたり船遊びの最中に矢で狙われたり。





彼女にとって幸いだったのはプロテスタント側に非常に頭が切れて行動力のある重臣ウォルシンガム(ジェフリー・ラッシュ)がいたことでしょうね。

即位当時の難局を乗り切れたのは彼の活躍があればこそだと思います。

女王に即位する前から恋愛関係にあったダドリー卿(ジョセフ・ファインズ)との仲は終わってしまいましたが、彼女は国家と結婚したという処女性において伝説になりました。

髪を切り、白塗りにした顔で現れたエリザベスは絵画そのものでしたよ。

250px-Darnley_stage_3.jpg

『エリザベス』(Elizabeth)は、1998年のイギリス映画。シェカール・カプール監督作品です。

第71回アカデミー賞では作品賞を始めとする7部門にノミネートされ、メイクアップ賞を受賞しました。この他、英国アカデミー賞でも多部門で受賞。主演のケイト・ブランシェットはゴールデングローブ賞主演女優賞(ドラマ部門)を受賞しています。



処刑や拷問シーンが生々しくてちょっと怖いんですけど、ドレスや当時のダンスは素敵です。

予告編はこちらです。

エリザベス



ちなみに現イギリス女王はエリザベス2世だそうです。





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Last updated  2012/12/07 09:03:16 AM
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