2020/07/24
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テーマ: 社交ダンス(9449)
カテゴリ: アニメのはなし
はたらけど
はたらけど
なおわがくらし楽にならざり
ぢつと手を見る


石川啄木というと、この詩が真っ先に思い浮かびます。

貧乏で夭折の天才歌人のイメージでしたが、このアニメの主人公はもっと要領よく人生を謳歌していたようでした。





明治の末、4畳一間の下宿屋で貧乏暮らしをしていた石川啄木。

ある殺人事件に遭遇したことをきっかけに、同郷の金田一京助とともに探偵事務所を立ち上げます。

名付けて『啄木鳥(キツツキ)探偵どころ』。







フィクションとはいえ、名だたる文学者たちが友人や知り合いとして登場するのも見所です。

しかもイイ男ばっかり。

この相関図見て初めて気がついたのは好奇心旺盛で事件に首を突っ込んでくる平井太郎が江戸川乱歩だったこと。

ミルクホールの女給にいつも恋してしまう吉井勇が『命短し恋せよ乙女』の作詞者がだったこと。

萩原朔太郎とはいつもつるんでいて恋愛ではライバルでした。





石川啄木は岩手の出身で盛岡一高に学ぶんですが、金田一京助は3年先輩で、宮沢賢治は10年後輩になるそうです。

美しい自然に恵まれ、文学者が生まれやすい環境なんでしょうかね。





アニメでは石川啄木は女好きの酒飲みで、友人たちに借金しまくって浅草に通ってました。

実際、金田一は彼にかなりの資金提供をしていたようです。

人は何のために生きているのか。

彼はずっとそれを探しているようでした。







でもこのアニメは物語より、浮世絵風の色使い、明治大正ロマンを感じさせる建築物や風景描写などがとても魅力的でした。

登場人物も興味深いし。

鬼滅の刃 もこんな時代設定だった気がしますが、古いものと新しいものが入り混じったイギリスで言えばヴィクトリア朝と被るこの時代はなんだかとても興味があります。





石川啄木は26歳で肺を患って亡くなってしまうんですが、彼にはアニメには登場しない妻も子供もいたようです。

ふるさとの 訛なつかし 停車場の 人ごみの中に そを聴きにゆく

ずいぶん長いこと詩や文学の世界からは遠ざかっていた自分ですが、心の奥底に埋もれていた優しい音色に耳をそばたててみたい気がしました。






星星 絶対ハマる、厳選アニメ! 星星





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Last updated  2020/07/24 07:59:42 PM
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