2020/11/12
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テーマ: 社交ダンス(8747)
<伊予の青石>

夕日を観に行った佐田岬灯台の駐車場から、断崖絶壁の真下を眺めると、波打ち際に綺麗な緑色の石が見えます。





伊予の青石 と呼ばれているそうで、この辺りの庭石やお寺の砂利なんかはみんなこの緑色の石が使われています。

普通のグレーの砂利より綺麗ですよ。





正式名称は 緑色片岩 というんですが、実はこれ、関東の名所である秩父長瀞の岩畳と同じ岩石なんです。





関東から紀伊半島を通って四国を横断し九州に至る日本列島最大の断層、 中央構造線 の南側に沿って続いている三波川(さんばがわ)変成帯という同じ出来方をした地質帯に属しています。



大鹿村中央構造線博物館のHP参照


三波川は群馬県を流れる川で四国からは遠いんですが、多分最初にこの地質帯が調査された場所なんでしょうね。







太平洋の海底はベルトコンベアーみたいになっていて一年に数センチずつ日本列島の下に沈み込んでいるというプレートのお話を 高知県の時 にしました。





海洋プレートが沈み込む時に、大陸プレートにはぎ取られて大陸に加わった岩石のことを 付加体 と言います。

三波川変成帯は、付加体の岩石が白亜紀に地下15~30kmに引き摺り込まれて低温高圧型の変成岩になって、のちに地表に露出したものだと言われています。





低温と言っても300℃から500℃くらいはあって、圧力も5000気圧くらいはあるでしょう。

変成岩とは岩石が温度や圧力を受けて化学反応して異なる鉱物になったものです。

元は玄武岩やはんれい岩と言ったマグマからできる黒っぽい火成岩だったのが、長い時間かけてじわじわ押し潰されて、こんなに綺麗な岩になるんですね。





(つづく)





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Last updated  2020/11/12 08:23:04 PM
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