つまずく石も縁の端くれ

つまずく石も縁の端くれ

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2009年02月08日
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カテゴリ: アート
上村松園、伊藤小坡の描いた典型的な日本美人。
そして、鏑木清方の描く切なげな表情の美人たち。
その他の現代作家たち。出展数は、20点あまりと
さほど多くないが、いろいろな美人を楽しめる
展覧会である。

鏑木清方の「保名」は男を描いた作品だが、
美しい絵である。
保名.jpg

安田靫彦の「羅浮仙女」。先日、東博で
岩佐又兵衛の同名の絵を見て、これが梅の精だと

ぐねぐねした枝が交差する梅の木の表現が面白い。
前に立つ羅浮仙女は仏像のようである。

七.jpg

北沢映月という京都の女流画家の「焔」という
作品が素敵であった。八百屋お七と朝顔日記深雪の
悲恋物語のヒロイン二人が燃え盛る焔を背景に
描かれえる。といっても、顔はどことなく童画風で
あり、物狂いというより純真さを感じる。

舞扇.jpg

橋本明治の太い輪郭線の「舞扇」も面白い。
青いくっきりとしたアーモンド型の目が印象に残る。

白南風.jpg

広田多津の「白南風」は、豊満なヌードだが、
エロティシズムを感じるより、力強さを感じる。

日本画は線が命なんだなぁと実感した。





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最終更新日  2009年02月08日 21時19分45秒
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男が狂うのは珍しいかも  
菊花 さん
古典的には、恋愛への執着で狂うのは女の専売特許という感じがしますよね。『源氏物語』の六条御息所や『道成寺』の清姫などは執着のあまり人外のモノになっちゃうし、『八百屋お七』はとっぴな行動に走るし、『お夏狂乱』は恋人を失って気が狂う。
そんな中で、『保名』と『椀久』は、恋人を失った男性が狂う珍しい話。しかも、その狂い方が美しい。病鉢巻って、ちょとセクシーですし。 (2009年02月09日 23時18分03秒)

菊花さん  
一村雨  さん
普通は、男が狂っても絵にならないからでしょうね。
女性は狂っても美しいのでお徳です。
いやいや、やはりお化けは怖いです~
(2009年02月10日 05時33分38秒)

美人画  
とら さん
北沢映月のユニークな顔の女性は一度見たら忘れられませんね。 (2009年02月15日 10時20分11秒)

とらさん  
一村雨  さん
こういう画家がいたなんて、初めて知りました。
本当に奥が深いです。 (2009年02月16日 07時10分57秒)

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