トルコで迷子
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昔々、小学生だった頃、学校の校庭の隅にあった藤棚の花は満開になるとすごい迫力で、子供心にも圧倒されたものだった。イスタンブルでも街角や庭の隅とかに咲いている藤の花を見かけることはあったのだけど、あれほどの迫力は、歳をとってしまったからか感じられなかった。でも、ヤロヴァの温泉地、ギョクチェデレの村から保健省管轄の温泉に行く道なりに咲いていた藤は見事だった。「アシュクラル ソカウ」(恋人たちの小路)の一端にあたり、幅3メートル、長さ50メートルくらいの棚になっていて、棚の下を散策したり、ベンチに座って、温泉施設を見渡しながらまったり過ごすことができる。
2009.05.05
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