Fastest Lap

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July 24, 2008
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カテゴリ: Astro & Space
 先進国のクルマを全てエコカーにすると先進国で販売できなくなるクルマが出てきます。フェラーリなどいは一発でレッド・カードでしょう。
 そういった背景を持つ抵抗勢力があるため意見がまとまりません。売りたい買いたいなら、売るほうにも欲しいほう(ユーザー)にも特別環境加算税などの名目で課税を設定すればいいだけのことです。金銭的な負担をすることで社会貢献し、堂々と乗るなら誰も文句は言わないでしょう。副流煙で他人の健康を害することが明らかなタバコに対する増税と同じ考え方です。
 クルマの場合、こういった環境適応税の設定で揮発油税の徴収軽減も現実味を帯びると思うのでエコカーに乗っていれば多少は負担を軽減できるようになるでしょう。
 エコも税制もすべてはバランスです。今どうしなければならないか?を考えれば自ずと見えてくると思うのですが・・・。
 話が逸れたので戻します。
 しかも、激変を示唆するドラスティックな意見に反対するためにもっともらしい反論を用意したりしています。一度に換えたら古くなったクルマをどうするのか?またCO2を出して解体するのか?とか、後進国に押し付けるつもりか?などというものです。
 ハッキリ言って他人事としか考えていないような反論で稚拙としか言えません。現状、世界でもっともリサイクルが進んでいるのはクルマです。日本の自動車メーカーはかなりの資金を投入して部品のリサイクル化を実施しています。
 CO2を削減することと同じくらい、限りある資源、高騰する資源を無駄には出来ません。CO2削減の論点だけでは昨日のディーゼル・エンジンのように見失ってしまうことがたくさんあるということです。CO2を根本から削減するならすべてをエコカーにして古いクルマは集めてリサイクルする。一時的にリサイクル時のCO2排出は上がりますが車が走ることで排出されるCO2の絶対値は下げることが出来ます。しかもそれは数年間にわたってです。
 リサイクル時のダイオキシン発生などは皆無ですし、市町村で分別収集されたペット・ボトルの大半がリサイクルされず焼却処分されている現実を踏まえれば自動車のリサイクルが最も効率が良いのです。この事実も知らない方多いんですよね。きっちりとリサイクルされてるペット・ボトルって全体の何割なのか?ご存じない方はぜひ調べてみてください。自治体では分別させているのに結局はリサイクルしてない自治体多いです。


 ですから古いクルマに乗り続けている方への特別課税導入は真剣に考えるべきです。
 燃費を伸ばしてただ満足しているようでは燃料費高騰への対策ぐらいにしかならない時代です。
 例えばホンダのフラッグシップ「レジェンド」アドヴァンスHIパッケージ装着車のCO2排出量は10・15モード燃費からの換算値だと273.1g/kmでNMHCやNOXは0.013の規定値というデータが公称値となっています。
 この公称値は公共の検査機関を通しているものなので概ね信用できるものです。現在は10・15モードよりも実際の走行データに近づくように設けられたJC08モードのほうを重視するようになっていますが10・15モードよりは数値が悪化します。
 4WDで3,471ccの排気量を持つレジェンドがCO2排出量273.1kg/kmというのは世界的に見ても優秀です。
 レジェンドよりも排気量が下がるスバル、レガシィ3.0R Eye Sightは10・15モードで200g/kmとレジェンドよりも優秀な成績を残していますが平成17年度排出ガス基準はレジェンドと同等の75%低減に留まっています。
 同じレガシィの2.0GT Eye Sightはツインスクロール・ターボのせいもあってか平成22年度燃費基準を達成しているにもかかわらず低排出ガスレヴェルでは平成17年度基準排ガス50%低減レヴェルにとどまっています。3.0Rが75%低減していることを踏まえると要努力かなとも思いますが燃費基準は平成22年度基準をクリアしているので頑張ってはいるんでしょうね。
 ニッサンも比較しようと思いましたが具体的な数値を公開していませんでした。僕の見落としかもしれませんがあしからず。


低カーボン社会の実現と地球温暖化の背景~3~に続く

P.S.サーフィンは実に楽しい!






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Last updated  July 24, 2008 02:27:31 PM
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