翠 の 風

翠 の 風

2007年06月23日
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テーマ: お勧めの本(7899)
カテゴリ: 今日読み終えた本
「言葉の常備薬」呉智英


著者:呉智英
発行:双葉文庫
頁数:217
読みやすさ:4/5
おすすめ度:3/5

 最近、日本語の乱れとか、誤用が問題になっていて、それに関連する本
もたくさん発行されているところですが、この本はその類とはちょっと違う、
独自の視点が興味深いところです。

法則の解説。そして、いろいろな言葉の語源や使われ方の歴史など、日頃
“ナニゲニ”使っている言葉に「ちょっと待って!」とタイムをかけて、深く掘
り下げて解説をしてくれています。
 「はぁ~なるヘソ!」と思うことが多く、大変勉強になりました。

 文筆のプロに対する指摘はとても厳しく、おそらくいろいろと軋轢もあるの
ではないかと推測されるのですが、豊富な知識と勉強量に裏付けられた書
きぶりは、とても力強く自信に満ちています。

 ところで、本書の趣旨とは関係ないのですが、内容的に漢字の仕組みに
触れる部分が多く、そうなると当然中国が登場するわけですが、呉さんは
「中国」という呼び名を一切使わず、かたくなに「支那」という呼び名を通し
ていて、この問題に対する強い意志を感じました。


 一項目が3~4ページで完結し、とても読みやすく、内容のわりに手軽に
読めるのではないでしょうか。






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Last updated  2007年06月23日 11時30分12秒
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