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2007年02月12日

お腹の子に最後に出来る事を毎日考え、
私なりにしてあげられる事、洋服を着せてやりたいと編みあげていた。
洋服が出来ると、帽子もかぶせてやりたいと思い帽子も編んだ。

後、何をしてあげられるだろうか・・・

私も初めての経験だし、
頭の中は、心拍停止と言われた時から思考能力を失っている。
信じたくない気持ちと、
きちんと現実を受け入れ、母として最後まで凛としていないといけない、
という気持ちとの葛藤の日々である。

心は、自分ではもう支えきれない程に一杯一杯になっており、
薬に頼り、どうにか平静を装っているが、
薬の力でもどうにもならなくて、涙が溢れ出すと止まらない。

そんな日々の中でも、
何か、大事な事を忘れてはいないか・・・
別れの日は近づいている。
考えられない頭の中で、焦りだけが高まる。
後は、何をしてあげられるのだろうか・・・

今の私には、これ以上の事は考えられない・・・
彼女達に聞いてみよう・・・
その方が、後悔しないで済むだろうから。

同じ経験を持つ、しじみちゃんとみんみんちゃんに連絡を取ってみた。
2人とも、私の事を気遣いながら自分の経験を話してくれた。

彼女たちが後悔していると話していた事は、

悲しみに押され、ゆっくり顔を見てあげられなかった事、
もっと顔を見てあげれば良かった・・・

もっと、一杯抱っこしてあげれば良かった・・・

もし、貰えたならへその緒も貰っておけば良かった。

最後に送る時に、お花で一杯にしてあげたけど、
他に色々持たせてあげれば良かった。

原因を調べてもらえば良かった。

と言う事だった。

つらい事を思い出させて申し訳ないと思ったが、
今の私には、彼女たちの力が本当に必要だった。
そして、彼女たちの慰めは同じ思いをしたという事で、
癒しの部分でも、悲しみの部分でも的を得ていた。
お腹の子との別れに向かい、私の心は随分と穏やかになれた。
するべき事が見えて来たからだった。

残り僅かな時間に出来る限りの事をしてやろう、
彼女達から教えて貰った大切な事を・・・

これが、その時期の私の心の支えになり、
長すぎる1日を過ごす唯一の目的であり、目標だった。