歌 と こころ と 心 の さんぽ

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2009.06.06
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テーマ: 短歌(1718)
カテゴリ: 游歌


                  目覚むる時ぞ近づきにけり

温暖化がこのまま進むとツンドラの永久凍土融けて、大量のメタンガスが地球を覆うという。
地球温暖化係数の比では、同重量あたりのメタンは二酸化炭素の21倍もの温暖化の力を持つとされる。

以下は、─ 「アクティオ・ネット」メタンガスの温室効果はCO2の25倍 北極圏から大量に放出され温暖化を加速する ─ より引用。

永久凍土は2年以上連続して凍結する土を意味する。そのほとんどは北極圏の地下に存在しており、厚さは200~800mある。

北極圏の20~30%は湖によって占められている。永久凍土が解けるとサーモカルストと呼ばれる地形を作り出す。




サーモカルストは寒帯や亜寒帯で急速に拡大している。
広範囲にわたる調査の結果、寒帯、亜寒帯、北極圏の湖からかなりの量のメタンが排出されていることが分かった。
シベリアとアラスカのデータに基づく最近の研究では、北極圏に存在する湖は年間1500万~3500万tのメタンを排出しているという。

もし永久凍土が急ピッチで解凍し、土の表層部分や湖の温度が上昇すれば、メタン排出の劇的な増加が起こる。これには少なくとも3つの異なったメカニズムが存在するらしい。

 1、凍土解凍が深部にまで到達し、土が湿った状態になる。それが低酸素状態をもたらしメタンを発生する微生物を繁殖させる。

 2、サーモカルスト湖の拡大や水温上昇が有機物の分解を促進し、メタンを発生する微生物の繁殖を助ける。

 3、解凍がメタンの閉じこめられた氷の層(メタンハイドレート)に到達すると、この層が不安定化し、莫大な量のメタンが放出される。

最近の研究によると、これらの変化はすでに始まっていて、アラスカやカナダ、北部スカンジナビアでの調査では、地面が湿った状態の地域で永久凍土の周縁が解凍し、後退していることが分かった。
これはその地域全体でのメタン排出増に結びつき、北部シベリアではサーモカルスト湖が数、面積ともに確実に増えているらしい。

地球規模の温暖化によってもたらされた永久凍土解凍によるメタン排出に加え、反射率の激減がこの地域の温暖化をさらに加速しているともいう。
かつては北極に降り注ぐ短波長太陽光の80%は氷の反射によって宇宙空間にはね返されていたが、今ではたったの20%に減少してしまったそうです。

マンモスの死骸が大量に発見されたり、北極の氷がものすごい勢いで減少しているのも確かな事です。パンデミックな怖さは風邪のウィルスだけではなかったんですね。

この目に見えないメタンの恐ろしさは、じわじわと忍び寄って「茹でカエル現象」のように徐々に影響をあたえるというところでしょう。





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最終更新日  2020.04.25 17:30:39
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◆2006年5月8日よりスタートした「日歌」が千首を超えたのを機に、「游歌」とタイトルを変えて、2009年2月中旬より再スタートしました。
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