路端にしゃがんでじっと蟻を見つめている青年がいた。
蟻の世界に何を見たのだろうか。
整然として黙々と働いている蟻(遊んでるのもいるにはいるが)に、自分を投影しているのだろうか。
「義を見てせざるは勇なきなり」なんて言葉を知っている人は、読者の中にはそう多くないと思います。
義は儒教における五常(仁・義・礼。智・信)の一つです。
「義を見てせざるは勇なきなり」(論語)は、人として当然行うべきことと知りながら、それを実行しないのは勇気がないからである、ということ。
ろくでもない人が目立つ昨今の政界や企業人に、この言葉をもう一度思い出してもらいたいものです。
自己保身ばかり考えている社会は、いずれは崩壊します。で、自民党は崩壊した。
因みに、蟻という字は単なる表音文字だという説と、義が道徳・倫理にかなっていて礼儀正しいという意味合いからアリのイメージと重なって、この字が充てられたというような説があります。
無心で働いている蟻を見ているとなんだか心が落ち着いてくる、というのも確かです。
ゆっくり蟻を見るような、時間と余裕を持ちたいものですね。
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