お彼岸も過ぎ、連日の夏日となった暑さもやっと治まり、日に日に秋めいてくることでしょうね。
様々な冠を付けて呼ばれる秋。一年の中で最も人の心を情緒的にする季節ですが、それは脳内ホルモンのなせる技のようです。
性格や精神状態を決定する3種の“脳内ホルモン”があります。
その3つと「ドーパミン」「アドレナリン」「セロトニン」。人間の行動意欲はこれら3種の脳内ホルモンがどう分泌されているかで決まるんだとか。
○ドーパミン…人が『行動を起こそう』と動き出すために必要な脳内ホルモン。これが不足すると物覚えが悪くなったり、忘れっぽくなったり、万事がゆっくりになって反応が鈍くなり、集中力や注意力も失われ、無力感、無気力になったりします。パーキンソン病の原因物質でもある。
逆に多すぎると幻覚やパラノイア(精神分裂病の陽性症状)が起こったり、発話や運動をコントロールできなくなって、変な恥ずかしいことを思わずやったり口走ったりする。物依存もドーパミンに関係しているらしい。
○アドレナリン…ドーパミンによって促された行動意欲を高めるアクセルのような働きをする脳内ホルモン。交感神経系を興奮させ、体が力をだす態勢をととのえるように作用する。この物質が多い人ほど積極的でパワフル。
過剰に多く分泌されると感情の起伏が激しくなりイライラしたりする。
○セロトニン…車でいうならブレーキの役割をする脳内ホルモン。感情をセーブし、行動を起こす前にじっくりと思考を巡らすといった作用をする物質。これが過剰になると頭痛、めまい、嘔吐、昏睡病などセロトニン症候群と言われるものが起こったりします。
逆に少な過ぎると鬱状態、情緒不安定になりやすくなる。
寝ている間はあまり作られなず、朝の太陽の光に刺激され目覚めと共に分泌が促進されるらしい。
感情や情動に関係しているだけでなく、食欲、睡眠、生殖、運動、体温、心臓、呼吸、消化、排尿など実に多くの身体の機能などにも密接に関係しているといわれ、体内のセロトニンの90%が消化管にあり、8%が血小板の中に、脳内にあるのは僅か2%なんだそうです。
秋はこれらの分泌のバランスが変わり、精神的な変化として感傷的になったりします。特にセロトニンの変化が大きいらしい。
気分は日照時間に影響されるという。
「温帯では,明るく晴れた日々に幸福と活気を感じ,長い夜が続く冬には気分と活力がなえるものである」らしい。
これは,求愛,摂食,エネルギー・バランス,睡眠などの機能調節に関与している「脳内セロトニン値」の変動と関係があると考えられています。
どうやら秋から冬にかけての日照時間の減少がホルモンのバランスを変え、鬱的な、メランコリックな気分にさせるようです。
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