三人の立候補者が立った野党・自民党総裁選挙が終了し、新しい体制での端緒に着いた。
痛烈に党を批判し”腐ったリンゴ・老人は去れ!”と息巻いた河野氏はあえなく撃沈し、”みんなで仲良く”と訴えた谷垣氏が当選した。
選挙で勝ちあがってきた以上無視もできない長老議員を抱え、若手議員の突き上げを覚悟しての党運営はさぞ大変な事でしょう。
麻生氏が、何もできずにウロウロしたばかりのこの党内構造を維持したまま、改革が出来るはずもない。地方党員の半分も投票しなかったことから見ても、自民党への失望感は大変大きいものがある。
当然ながら河野氏に投票した1/3の支持票が、党を見限っての党離れも進むでしょう。
風雲むら雲五里霧中。
有象無象は下野しても、居残る妖怪は老獪で手強い。
まるで他人事のように敗因を語り、”挙党体制で一致団結を”と口をそろえる苔の生えた党内生物。
惨敗の責任も取らず、失ったものを悔み無い物ねだりを引きずる輩。それらとは一線を画して新生の党を目指す若手議員との確執はずっと続くでしょう。
河野、西村両候補の処遇も焦点で、谷垣氏は記者会見で「2人の活躍の場を当然つくらないといけない」と言う。
本来なら河野氏は即脱党すべきだし、そのまま何らかのポストへ迎えるというのも、依然として自民党体質から脱却できない証しだ。
”みんなで仲良く”おいしいものを食べてきた長年の悪癖が凋落の原因にもかかわらず、それでしか再出発できないこの不幸。
重苦しい閉そく感から逃れられず、皆が鬱の字一色になる。
官僚任せの楽ちん政治は、今や昔の自民党。
民社党がシャドウ・キャビネットを実際の政府へと本気で作り上げてきたようなことが、金持ちのボンボンのような生活をしてきた”先生たち”においそれと出来るはずもない。
全くの一から出直しをするために、腐ったリンゴをどうするか。相変わらずの派閥抗争をやっているようでは未来もない。
足腰が弱り、分裂の危機を孕んだ自民党は、果たして蘇ることが出来るのか。
いっそのこと解党して、新しい党を旗揚げした方が早いと思うのは私だけでしょうか。
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