同じ年齢の男の生きざまをこの目で確かめようと、この年になって初めて矢沢永吉のコンサートへ行ってきた。
開演を待っている間、あちらこちらで「永ーちゃん」コール。白スーツの男が、手を突き上げて「永ーちゃん」の声を上げ、それに応えて2拍の手拍子が起こる。独特の雰囲気だ。
いつもより暖かい日なのに暖房が入って会場のガイシホールはむせ返るよう。矢沢も汗だくで「サマーコンサートの様だ」と呆れていた。
2時間のコンサートで声も衰えることなく20曲以上を歌いあげ、2年ぶりのツアーで健在ぶりを見せつけた。
バラード以外は曲調がほとんど同じで、恐ろしくワンパターンな感じ。矢沢のロック魂そのものを不器用にぶっつけていくばかりの舞台に、少々物足りなさを感じてしまった。
バラードはさすがに上手いので、バラード歌手といってもいいぐらい。声の質も歌の味もロックには向いていないんじゃないかとさえ思える。
魂そのものはロックかも知れないが、彼の本当にやるべき事とは違う気が観ている間ずっとしていた。しゃべりも下手で真面目さと几帳面さが匂う、ロックなのにロックでないものを感じた夜でした。
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