昨日、B'zのナゴヤドーム・コンサートへ行ってきた。もともとB'zが好きだったわけではなく、カミサンが熱心なファンで以前からさんざん話題に上っていてた。
それで今回の全国ツアーを聴きに行かないかと誘われ、一度は見ておいても損はないと思い行く事になった。
知人に頼んで取ってもらったチケットはS席の9000円。
当日にならないと何処の席になるか全く分からない引換券方式だ。運のいい自分の事だから心配はしていなかったが、案の定、三塁側のスタンド席の前から2列目の86番という、上の部類に入る席が当たった。
同じ「S席」でもスタンド前列とステージ横の全く何にも見えない席から、アリーナ席のSS席の後ろ、グランドに階段状に設えた席までとエリアが広い。
この中ではスタンドの最前列中央が一番で、それに準ずる良い席だと言える。
B'zは平日の開催は初めての冒険で、直前まで空席が出ることが懸念されていたらしいがふたを開けてみればほぼ満席の入り。
何時もの事で、始まると同時に総立ちとなり、椅子は手荷物置き場と化した。
中央に楕円の大型ビジョン、左右には縦長の楕円で画像表示、そのまた外側にやや小さめの映像画面があり、出演者は勿論のこと様々な画像と音楽がコラボレートして流され続ける。
ステージにはレーザー光線、コンピュータ制御の照明、様々なライティング設備。
小型クレーンを含めた何台ものTVカメラが、稲葉、松本のアップ映像を巨大スクリーンに映し出していく。
ドームでのコンサートというものを初めて見た訳ですが、会場全体が一つとなって手を振り続ける光景は見事なもんだ。場を共有するという一体感と喜びの他に、B'zと共にその場を盛り上げようという意識が会場全体に働いている。
矢沢永吉の時に比べると、若い人と女性が多いためか、全体に控えめで上品な印象を受けた。
前もってセットリストをCDに焼いてもらい、何度か聴いておいたお陰でそれぞれの曲にはかなり馴染んでいた。それまではB'zの曲の雰囲気に乗れなくて、自分の頭に鳴っている音楽とのズレが有った。
何度も聴くうちにそのズレは解消していって、不思議と波長が合うようになってきていた。
そんな学習が実って(オジンは周りにいなかったが)若者と一緒になって、立ちっぱなしで手拍子を打って身体を揺らし続けた。
後半になるとこっちに疲れが出たのか、ロックの単調なリズムに飽き足らなくなってきた。
乗せるには単調なリズムがいいのだろうが、自分の身体が要求しているものとのズレが又しても頭をもたげてきた。
一曲だけジャズっぽいインストルメンタルがあり、そうそう、これなんだ自分が求めているのは、と合点がいく。
残念ながら彼らのやるのはジャズっぽいだけで決してジャズじゃない。松本氏のギターもジャズになると、残念ながら途端に下手になる。
改めて、ロックとジャズの違いを認識し、自分が好きなのは「JAZZ」なんだということが今更ながら浮き彫りになった感じだ。
身体に流れているリズムは個人個人違うのだろう。
昔から自分はロックが好きになれず、若い時からほとんど聴いてこなかったことが、未だにロックに馴染めない理由でもあるかもしれない。
それにしてもドームコンサートは儲からないというが、この豪華な舞台装置、会場費、スタッフの人件費、プロモーションその他の費用を考えたらそれも頷ける。
水・金・土の3日間のコンサートをするためには一週間は会場を確保する必要があるだろう。確かに金がかかりそうだ。
バックスクリーン側にある特設ステージが、ピッチャーズマウンドのところまで移動してきたのには驚いた。
良い席に着いたと思ったのに高音がやたらに反響してしまい、曲によっては音楽を聴くような状況でなかった。特定の周波数の音だけが共鳴している。
他のS席に座ったカミサンたちはそんなことはなかったと言い、B席のスタンドで聴いた息子も何ともなかったと言う。
これは一体どういうわけか。
息子曰く。おやじは「歳のせいでそうなったんじゃないか」とのたまった。
くそ!
真相はどうなんだろうか。
「日歌」が千首を超えたのを機に、 「游歌」 とタイトルを変えて、2009年2月中旬より再スタートすることにしました。
★ 「ジグソーパズル」 自作短歌百選
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