自然界は、一日の終わりに、かくも美しい光景を演出する。
偶然に出会ったこのめくるめく情景っをカメラに収めた方は、何時も素敵な写真を 「風の記憶」 ブログで発表されている伊藤さんです。
まずはオレンジ色に染まり
徐々に真っ赤になった
夫婦岩の間に沈む夕日を撮影しようとしていて、代わりにこの光景をものにしたのだそうです。
雲に阻まれて夕日は上手くとれなかったそうですが、長年の経験でこの様な日は空が真っ赤になると読んで、待ち構えていたそうです。
案の定、太陽が沈んだ直後から空を染め始め、あっという間に辺りすべてを真紅に染めたそうです。
色彩の魔術師かと思う様な美しい写真を撮る伊藤さんは、美しい色を引き寄せる魔術を持っているようです。
早いもので、今年ももう半年が過ぎました。
一日の昼の部の終わりに、モノクロの夜へのバトンタッチ。まだ一日は終わっていない。昼はこんなに頑張ったんだ夜も頑張れ、と言ってるようなドラマチックな情景です。
この後にマジックアワーが暫しの余韻を楽しませ、やがて最終章へと移っていく。
★ 「 昼の光に夜の闇の深さがわかるものか 」 ニーチェ
この言葉はは村上春樹の「風の歌を聴け」にでてくる。「デレク・ハートフィールドが墓碑に選んだニーチェの言葉である」と。
それがですね、「デレク・ハートフィールドというアメリカの作家」は村上春樹の創作したものだというから驚きですねぇ。
この事は、 「週刊朝日の1979年5月」 の記事に、彼が「風の歌を聴け」で第二十二回「群像新人文学賞」を受賞した時の経緯が詳しく書いてあります。
そこにこのネタばらしも書いてあるので間違いないでしょう。このニーチェの言葉も、ある記述にヒントを得て彼が創作したらしい。
今では、この意味深な言葉だけが独り歩きしているようで、そんな事も知らずに盛んに引用されたりしています。
村上春樹は、新人の時からなかなかの食わせ物のようです。
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