日本列島は16日も勢力の強い太平洋高気圧に覆われ、関東地方を中心に厳しい暑さとなった。
台風4号の影響で弱まっていた太平洋高気圧の日本付近への張り出しが強まり、今年3回目の暑さのピークとなっている。
ロシアや米国でも異常気象による熱波で多数の犠牲者が出ているという。
気象庁は7月上旬の米国、最近のロシアのそれぞれ一部地域は「異常気象」とする。原因とみるのが「偏西風の大きな蛇行」。その背景に昨夏から今春にかけて出ていた「エルニーニョ」がある。海面水温が上がり上昇気流が発生。その空気がインド洋に下降し高気圧の発達を促した。
北半球で偏西風は西から東へ吹くが、今年は南北に波打つように「蛇行」している。偏西風が北上する東側では高気圧が発達して気温が高くなりやすく、南下する東側では低くなりやすい。
最近の偏西風の流れと気温I(※実線は偏西風の強いところ。)
気温は、地上付近の気温と平年値との差。色が濃いほど差が大きい。
そして、今夏は太平洋赤道域で海面水温が基準値より0.5度以上低くなる「ラニーニャ」現象が発生しているとみられ、全国的に残暑も厳しくなりそうだという。夏に発生すると残暑が厳しくなり、9月にも厳しい暑さが続く事が心配される。
また、冬は冬型の気圧配置を強める働きをするため東日本から沖縄・奄美地方にかけて気温が低くなる傾向があるという。
一般に寒い冬になる事が多く、2005年の秋から’06年の春のラニーニャの時は、寒波と豪雪にみまわれた。日本海の水温が高めだと冷たい風に触れて盛んに蒸発するため、雪雲がいっそう発達しやすくなるのだという。
♪ 年齢は幾つなのかと問いたかる
男 (お) の子女 (め) の子のいみじ悪戯
エルニーニョ(El Ni?o)とはスペイン語で「男の子」(イエス・キリスト)の意味。
一方、ラニーニャは「アンチエルニーニョ」と呼ばれていたこともあり、「反キリスト者」の意味から男の子の反対で「女の子(La Ni?a)」と呼ばれるようになった。
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