夕暮の雲一つない西の空を、短い白線を引きながらジェット機が気持ち良さそうに飛んで行った。
まだ明かるさの残った空を、東に向かって伸びる細い軌跡は、描かれるとすぐに端から消えていく。そのカラッと晴れた夕空は翌日の天気を保証してくれている。
名古屋地方では、昨日今日と、この時期では5年振りの黄砂が降り注ぐ。東京ではこの時期としては初めてのことらしい。
黄砂は東アジアの砂漠など乾燥地域から、強風で舞い上がった黄砂粒子が上空の風で運ばれて降下する現象。風などの条件から日本では毎年春に観測されるが、ここ10年では2002年、05年、09年の秋にも西日本を中心に観測された。
12日黄砂でかすむ福岡市内
12日は長崎、熊本、福岡、下関、松江で視程が4キロまで低下した。これは、10日ごろにゴビ砂漠で発生した低気圧が砂を巻き上げたのが原因らしい。
地球を循環している気流や水は、地球の血液でもあり体液でもある。
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