地方のそんな市民野球のナイター観戦もなかなか情趣があっていいものだ。内野の観客席には応援の人かただの通りすがりか分からない人がパラパラと座っている。
外野と言えば芝生になっていて、夏の間に雑草が繁って所々に山萩が咲いていたりする。ナイターに照らされたグランドとは違う静かな暗がりが広がっていて、その草叢からは虫の音が聞こえてくる。
時折、精霊バッタが飛び上がってライトに照らされながら蒼い影をひき、高く舞い上がっては遠く彼方へと消えてゆく。
♪ ナイターのライトの中を過ぎりゆく精霊バッタの青き幻影
球場の明と暗のコントラスト。
まるで異次元の空間に入り込んだようなその情景は、ひんやりとした外気を伴って、時が止まったような不思議な静謐を湛えている。
ここは正しく秋が主役だ。
夏の夜では絶対味わえないし、湿気の多い春でもないクリアーでひんやりした空気が、心身を正しい方向へと誘ってくれるような気がしてくる。
◆2006年5月8日よりスタートした「日歌」が千首を超えたのを機に、「游歌」と
タイトルを変えて、2009年2月中旬より再スタートしました。
◆2011年1月2日からは、楽歌「TNK31」と改題してスタートすることにしました。
★ 「ジグソーパズル」 自作短歌百選(2006年5月~2009年2月)
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