歌 と こころ と 心 の さんぽ

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2025.07.01
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カテゴリ: 満足なこと

♪ 万博の三年後(のち)のジャン・ジャンの津軽三味線いと新鮮なり



 実家の跡継ぎである兄貴が、75歳を区切りに仕事を辞めて、暇しているらしい。それじゃあレコードでも聴きに来ない?と誘って、きのうは2度目の来訪の日だった。

 暑い中を来てくれたので、今年初めてクーラーを点けた。昼間っからビールなど飲みながら、ジャズのレコードをあれこれ引っ張り出して・・・。

 音楽が特に好きなわけでもないし、ましてやジャズに興味が人でもない。でも、聴かず嫌いというのもあるし、聴いてみれば案外気に入るかも知れないと、前回に引き続いてお勧めのものを見繕って・・。

 スポーツでも読書でも何でもそうだが、知らないうちはその良さも面白さなども分からない。時間をかけて慣れていってようやくわかって来るというもの。



 何の楽器が良いかと訊いても、楽器がよく分かっていない。孫がクラリネットを始めたらしく、それで少しは興味が湧いているようだが、まあ何も知らない方に近い。

 何枚か聴いて最後に、こんなのもあるんだけどと取り出したのが、高橋竹山の津軽三味線。渋谷のジャン・ジャンのライブをコードにしたもの。
「津軽三味線、ああジャズだね」と、嬉しい反応があった。こういうものには意外と興味があるらしい。津軽三味線は即興演奏で、技を競い合うものだということは知っている様だった。



 新しいプレーヤとカートリッジでこれを聴くのは初めてだった。中域の音が主で特性が合っているようだ。太棹のビンビン響く弦と撥の音が、いい感じで伝わってくる。
「いい音してる!」と、兄貴が “ぼそっ” と呟いた。



 1973年12月渋谷ジャンジャン。「東京山手教会」の地下にあった小劇場で、東京にて初のコンサート。これを機に「竹山」の名が知れ渡り「津軽三味線」ブームに火が付くことになった。その後、欧米でもコンサートを重ねて、初代「竹山」の名は世界に広まっていくことになった。 


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 A面での合間に語る津軽弁が、聞き取りにくいが、聴衆にはちゃんと伝わっていて、大いに会場を沸かせ笑いを取ったりして盛り上がっている。彼の人柄がよく表れていて、暗いイメージの「津軽の盲の乞食芸人(ボサマ)」の固定観念を払拭して余りある。

 当時の録音技術を駆使した「CBS SONY」の力の入れ方にも、並々ならぬ思い入れがあったようだ。竹山は、「津軽三味線は、けっして叩くものにあらず、あくまで奏でるものなり」と、他の多くの三味線演奏者の唱える「叩き」の論を正面から一人だけ否定してきたという。その心意気に共感したのかも知れない。
 いい音でなければ録音する意味がないと、総力を注いだものだったのだろう。改めて聴き直して、その素晴らしさを再認識していた。 
 兄貴は、暇しているとは言ってもボケっとしているわけでもなく、今は数独に嵌っているというのは聞いていた。それで、「カミさんも好きなんだよ」と伝えてあった。
 手ぶらでどうぞと言ってあったが、気をつかってか、数独の一番厄介な問題を持ってきてくれた。問題集の見開き部分にある “やけに長くてややこしい” やつ。漢字ナンクロでもおなじみのあれだ。


拡大できます

 連続して解く部分とそうでない部分があるらしいが、初めて見るものでよく分からない。
 カミさんは大喜びで解くのを楽しみにしている。いきなりこんなの出来るのか?

 兄貴はもうベテランの域のはずだが、それでも難儀するらしいのでかなり手ごわいに違いない。しかし、漢字ナンクロよりやりやすいかも知れないとも思う。新聞の数独は必ず攻略しているので、案外できてしまうかも。
 私はそんな暇はないので、手を出さないことにしている。

 東側の巣箱に、どうやら四十雀が営巣しているらしい。これから異常な暑さがやって来る中で、果たして子育てができるのだろうか。
 風を入れる小窓でも空けてやりたいくらいだが、そうもいかない。


 北側の巣箱も覗きに来ていたが、こっちの方が良いと判断したようだ。夏の陽は高いので、庇の影にはなっている。位置も高いので風さえあれば、そんなに温度は上がらないで済むのかも知れない。

 巣箱の近くの物干し竿に止って、巣箱を見上げてソワソワしている。胸の黒い線が細いので雌のようだ。そして、スッと巣箱へ・・。足しげく通っているようだが、口には何も咥えていない。どんな状態なんだろう? 巣作りの途中なのかなぁ。





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最終更新日  2025.07.01 17:14:11
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◆2006年5月8日よりスタートした「日歌」が千首を超えたのを機に、「游歌」とタイトルを変えて、2009年2月中旬より再スタートしました。
◆2011年1月2日からは、楽歌「TNK31」と改題しました。
◆2014年10月23日から「一日一首」と改題しました。
◆2016年5月8日より「気まぐれ短歌」と改題しました。
◆2017年10月10日より つれずれにつづる「みそひともじ」と心のさんぽに改題しました。
◆2019年6月6日より 「歌とこころと心のさんぽ」に改題しました。
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