人間の脳みそは、他の動物と違って
可塑性という性質があり、外からいろいろな刺激を受けながら
その刺激に反応することを通して成長していく仕組みになっています。
人間の子どもは、わざと脳みそが未熟な状態で産み落とされ、
その環境に合わせて脳を発達させるようにできています。
だから、子どもが大人と違って、幼いのは、当たり前なのです。
まだ、固まってはいけないという意味でもあるんですから。
子どもにとって、環境を確かめる、自由奔放な
「探索行動」こそが、ポイントなのです。
自分が置かれている環境に合わせて脳を発達させるためには、
とっても合理的な方法を、人類は手にいれたのです。
脳みその骨組みができるまでは、
できるだけ脳を自由に回転させておくようにすべきです。
そのためには、好奇心に任せた行き当たりばったりの行動が
きれいなプログラムよりも、かえっていいのです。
つまり、イタズラです。
大いにイタズラをさせるべきだと思います。
遊びはもともと、脳を発達させるために、
哺乳類が選択した絶妙ともいえる戦略なんだそうです。
多様な環境。
その中で生き残るために。
目の前のことに、次々に関心をもたせる。
未知のことも含めて。
それらに直接、触れあって、情報を脳神経にインプット。
それを自発的に行わせるために、
哺乳類は、「遊び」という習慣を子どもがのつように
遺伝子に組み込んだのです。
遊びは、自発的に環境に働きかけて、
ワクワク・ドキドキして楽しむことです。
これを、もっとも目的意識的に働きかけるのが
イタズラです。
子どもの興味関心がコロコロ変わるのも、
子どもにとって、大切な戦略なのです。
脳みそがフル稼働しているのです。
もちろん、躾けは必要で、善悪は教えなければなりません。
しかし、子どもの本来の仕事「遊びとイタズラ」は
最大限尊重しなければなりません。
この人類誕生からの流れと、調和した教育システムを
目指したいものです。
今の教育は、子どもと別の脳みそをもっている
大人の立場から設定されたシステムです。
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