ほとんどの人が、勉強すると、知らないことが減ると思っています。
これは、無意味な機械的な学習の場合には、当てはまります。
クイズ王などは、このジャンルだったら、何でも答えられると
自慢をするものです。
しかし、有意味な学習では、学習しても知らないことは減りません。
本当の学者は、「私は知らないことが多い」と自覚しているはずです。
たしかに、知っていることは、学習によって増えていきます。
また、それで取り扱える対象も増えてくるのですが、
その仮説や知識をもったがゆえの「まだわかっていない」ことに
気づくことも増えてくるのです。
知識や仮説が、「まだ、わかってない」ことに、気づかせてくれるのです。
知の世界が広がるほど、さらにその外側に、
「わかっていないことも気づかなかった世界」があることが見えてくるのです。
世界とその人がもっている知識や仮説との接点が、
「まだ、わかってない」世界なのですから、
その人の有意味な知識が狭ければ、
「わからない」ことも少ないのです。
これは、横の広がりについてだけでなく、
縦の深さ、高さについても言えます。
仮説は、普通、より一般性の高い上位の法則や概念によって説明されます。
しかし、その上位の法則・概念が、またなぜそうなるかが疑問になります。
いつまでも、「なぜ」が、続くのです。
有意味学習の探求に終わりはありません。
科学は、すべてを説明しつくすと考えるのは、
根本的な誤りです。
これらの常識の誤解は、
先に日記にも書きましたが、
機械的な暗記学習と、有意味学習では、
その土台から違うのに、
現状の学習理論は、機械的な暗記にしか当てはまらない
とっても狭い守備範囲のものが反映されているからです。
さらに、最もコワイのが、何度も言いますが、
幼児の脳が、悪影響を受けてしまうことです。
機械的な暗記学習は、大人の脳には、耐えられるのですが、
この不自然な学習は、子どもには、ダメージを与えてしまうことです。
何とか、この誤った常識を、正常にしたいものです。
寅さんの雑務の世界が広がってしまい、
今、懸命に、整理に走っています。
寅さんは雑用大好き人間です。
この科学教室も、雑用から芽が出ました。
ただ、やっぱり、整理が必要です。
整理をするにも、仮説を立ててすると面白いことを発見しています。
今日も、目一杯楽しみます。
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