ヘンリーの国際関係学

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April 24, 2004
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4月29日(土)。夏日です。暑くて眩しい。

朝は話し合い。
昨日出た3人でグループになってプレゼンをする、って宿題の話し合いをする為にWilliamの部屋に行く。
彼は中国人。Williamというには英語名である。

中国人はここでは大抵「英語名」を名乗る。
理由は、僕の推測からすると「発音しにくい」のと「同じ名前の人が居る」からだと思う。

白幡洋三郎『知らなきゃ恥ずかしい日本文化』(ワニブックス、2003年)によると、こうだ。

「中国では苗字(surname)の数は約500」

ちなみに朝鮮は約300、イギリスは1万数千。

ついでに紹介すると、日本の苗字が増えたのは平安時代の後期から室町時代である。
土地に関わる苗字が多いのは、中央の下級貴族が全国各地に地方役人として派遣され、住みついたり開発した地名を苗字にしたから。一方的に(勝手に、って言う意味だと思う)。天皇から苗字を授かるのは上級貴族のみである。
なんで平安後期から始まるのかというと、平安後期は藤原家が中央政府の要職を独占し、他の貴族が地方任務に行かされたからである。
「藤」の字が入った苗字があると思うが、あれは平安期に勢力を誇った藤原家から発生したものらしい。当時、藤原姓が増えすぎた為、「伊勢に所領がある=伊藤」「斎宮に関する職を務める=斎藤」なんて具合に。


まぁ、脱線は此処までにしよう。
中国人は英語名を持つ。クラスメートのEricに依ると、学校の先生が選ぶんだそうだが。
Williamの部屋で、もう一人のグループメンバーAmy(中国人)を待つ。
Williamの部屋にはTVがある。僕の部屋にはない。

日本に居たとき、僕はテレビが無い生活は考えられなかった。マンガをよく読んで、求めていた。
娯楽や情報に飢えていた。

今はどうか?


マンガがなくとも楽しい。あるから読むのだ。無いなら読もうとしない。


メディアは今、インターネットやTVのデジタル放送化により速さを増し、そして「量の拡大」が顕著だ。
だが、その量の拡大に伴って「良い情報の量」も比例しているのか。


2002年秋から「21世紀活字文化プロジェクト」の推進委員会の委員長になった劇作家、山崎正和氏はこう述べる。

「情報化の1つの弊害は断片的で流動的な情報に関心が移って、体系的な知識への関心が衰えたということだ。

意味というのはまとめでもあり、色々な現象を1つの視点から見渡せるようにする。同種の情報をまとめて、違ったものと比較するということだ。
映像や画像は決してまとめることができないが、言葉はそのいみの作用によって、非常に多くの情報を圧縮して、知識に変える事ができる。
その言葉を支えるのが活字なのだ。

また、情報の氾濫は、人間を受け身の立ち場に置き、刹那的な反応に駆り立てる。
活字文化はそれにブレーキをかけて世界について考えさせる。…(中略)…
もし、活字文化が衰退を始め、人々が単なる情報におぼれて主体的に考えることをやめれば、それは民主主義に対する義務を怠っていると言っても過言ではない」

この長い文から、今回特に注目して欲しいのは「情報の氾濫は、人間を受け身の立ち場に置き、刹那的な反応に駆り立てる」という文だ。
放っておいても、色んな所から情報は我々に流れ込んでこんでくる。

とりわけそれは映像や画像、刹那的な一過性の情報であることが多い。
主体的に取捨選択しないと、我々は流されるままになるだが、取捨選択するためには知識(あるいは経験)が必要である。どうすればいいかなんて答えは僕は持ってないけども。

英国に来て、「情報の選択」(「心の洗濯」という意味で使われる「洗濯」と言ってもいいかもしれない)について、ふと考えたので書いてみました。
余談やけど、僕の場合、日本に帰ったらテレビを見るし、マンガを読むだろうとは思いますが。


話を戻します。Amyが来るまで時間があったので、日本からはるばる持ってきたMy名刺をプレゼント。
Williamも名刺をくれる♪なんとTVのプロデューサー!!なんて肩書きを持ってるんだ!(「元」だけどね)
いやはや凄い人と知り合いになれた。それにしても彼は、よく僕を褒めてくれる。僕だけじゃなくて、きっと色んな人を褒めるんだと思う。そういう姿勢って(肩書きの凄さを知った後だと余計に)Williamの凄さを物語っていると僕は思った。

「それにしても大学って英語の授業少ないよね」
なんて話を始めたら、昨日深夜まで友達を電話をしていたAmyが登場。
話し合いは1時間で終了。内容は「Country X」(僕らのグループは「USA」)に関するBrain Stormingをし、Spider gramを書いて、どういった事を発表するのかを概ね考えた、というもの。

午後から何も予定はなく、図書館に行ってネットをしつつ、勉強をしておこう(就活とヘン国に関するもの)と思ってたんだけど、AmyがCity Centre(レスターの中心地で安い市場とかがある)に行くらしく、「アンタも来るかい?」と言われ、前行ってみた時に迷った苦い思い出があったため、「是非!」とお願いした。

待ち合わせまでの2時までの間、図書館にこもっていたら時間を忘れてランチを食べ損ねた。
ま、それは良いとして、いざCity Centreへ。
今日はFoot ballの試合があるらしく、青色のユニフォームを着た老若男女、家族連れ、ビールを昼から飲む男ども、サッカーをする子どもたちと何回も何回もすれ違う。
この国の人は本当にFoot ballが好きだ。

City Centreに着くと、Marketがまずはお出迎え。
行きかう人(これまた色んな人種、宗教なんだわ)、飛び交う店の人の声、活気があるとはこういうことだ!と勝手に思う。値段の方はかなりReasonable。近くのスーパー(Safeway)も安いと思ったがそれ以上だ。

小さな林檎が8個位でも200円。でかいピーマン(中身ギッシリ)5個で200円。

その後、Marketの奥に進んだ建物の中に入り、牛肉を買う。3~400グラムで150円だった。
サーモンも購入(これは2切れ分で500円位した)。蟹カマボコは12個で250円位で売ってたけど、これは買わず。

その後、City Centre内にある、「1ポンドSHOP」や「スーパー」、「薬局的スーパー」などを案内してもらいながら見て周る。
薬局で面白いものを見つけた。「Tongue Cleaner」である。200円。
この時は買わなかったが、日本には持って帰りたい品だ(日本でも売ってるんかね?)。 

それにしても土曜日だけあって、人が滅茶苦茶いっぱい居る。
それに人種(白人、黒人、アジア人など)、服装(ターバン巻いてる人も居たりね)、宗教(イスラム教徒の女性はすぐわかるからね)が、もう、ざっくばらんだ。見ていても飽きない。


帰り際、古本屋を発見。
辞書が要るので、寄ってみた。電子辞書が出発3日前に壊れた僕としては、英英辞典に代わるものが欲しい。
英和、和英辞典は持ってきていた。
すると「£5.99→1.99」なんていう類語辞典があるではないか!
日本で修理から直ったばかりの電子辞書はOXFORD英英辞典が入っている僕としては類語辞典が欲しかった。
そして何やら「この類語辞典にFall’n Love!」とか勝手に惚れこんでしまい(英詞にも使えると思ったしね)、購入。他に良い本は無いかしら?と見ていたら、Cooking Bookが!£3.99と安くは無いが(「£1=\200」の感覚です)、料理本を持ってきていない僕としてはちょっと気になる品である。少し考えた挙句購入。日本に持って帰るにしても重い一品ではある、というのが気にかかるが・・・。

帰り道、AmyとAcademicな話で盛り上がる。
きっかけは帰路にあるOriental Supermarketで買い物をした後(此処には日本米が売っている事を教えてもらった)である。

世界中の何処にもChina Townがあり、中国人が居る。
「すごいPowerだよね」って感想を言うと否定された。「DevelopingしてるけどPowerがあるわけじゃないのよ」と。
中国人が世界ですごいPowerを持っているのには疑いがないと思うんだけどな。
・・・このズレの理由は後で判った。定義の問題なのである。
僕にとって「Powerはヒトやモノを動かす見えない力(影響力)」なのであるが、Amyの中で「Powerは戦力」なのである。
だからこそ、中国が世界を支配するんじゃないか、なんて話になるのだ(「言葉の定義」については、詳しく 明日の日記 に書こう)。

そしてAmyに言わせれば「アメリカと日本が組んで世界をControlする、なんて話はあるけど」なのである。

「中国は自分から他の国を攻めたりはしない。攻撃してきたんなら別だけどね。Friendlyで居たいと思ってる。きっと皆だってそうでしょう?」
「でもConflictは起こってる。Ethnicの問題とかでね。中国だってそうじゃない?国内にMuslimやMongolian、Tibetとか、色々問題を抱えてるでしょ?」
「55もの民族が中国にはいるの。統一なんて無理じゃない?だから多様性を認めてるの。同じOriginでも、Mongolに居ればMongolian、中国にいればChineseなのよ」

・・・これ以上深く追求したりはしなかった。ふんふんと聞いていた。

その後、台湾の話をふってみた。学校の中でも「Chinese」と「Taiwanese」が分かれていると思ったからだ。
「台湾は中国。当たり前でしょ?」

台湾という国(日本も「国」として認めてはいない)については、僕も些細な知識しか持っていなかったが、そこで出た歴史的な背景はこうだ。
今から55年前の1949年、Older Government(蒋介石総統の国民党政権)が国共内戦に敗れ、南京から台湾に移った。ここでトドメを指したかったNewer Governmentだったが、アメリカが韓国にちょっかいをだしてきたために台湾を生き延びさせてしまった(当初国連代表権は台湾にあったが、1971年に中華人民共和国へ)。
「OlderかNewerか、それだけなんだから台湾は中国なのよ」

なるほど。
それで「Taiwaneseとは友達になれる?」(正確に言うなら“People from Taiwan District”なのだろうか?)と訊ねた。
「勿論よ。こういう問題はPoliticsじゃないの。Peopleの問題なの。ただ…」
「ただ?」
「その子が『台湾は独立した国だ』なんて言い張るんだったら、好きにはなれないでしょうけどね」

なるほど。台湾問題は簡単に収まるものではないようだ。

※Amyは「これはMy opinionだから」と強調していた。くれぐれもこれを読んだ人もその点は誤解の無いようにして欲しい。


【参考】
白幡洋三郎『知らなきゃ恥ずかしい日本文化』ワニブックス、2003年。
『世界史アトラス』集英社、2003年
尾上達郎「新聞記者をめざすみなさんへ」『月刊新聞ダイジェスト マスコミ入社試験問題集』新聞ダイジェスト、2003年。





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Last updated  April 17, 2005 01:28:31 PM
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Re:英国日記<苗字/情報の氾濫/台湾論導入>(04/24)  
Tsune☆  さん
こんにちは。そうそう、中国の人って、必ず英語の名前持ってるよね。私も本名で自己紹介したら、「それって、本名?」って何度も言われたわ。


それにしてもここの日記を読むと留学時代が思い出されて、楽しいです。こちらこそリンク張らせてください☆ (April 26, 2004 11:21:37 AM)

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