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黒キビの味を覚えたカエ 配合エサに少ししか入っていない黒キビなので(我が家のエサは各社の配合飼料の混ぜ合わせで、そのうちの一つに黒キビが入っている)、はじめ警戒していたが、今日になって北海道産黒キビに執着する文鳥が増えた。うまいのか、新しい物好きなのか・・・。 サクサクサラダと卵殻も好評。玄米は、かじっては落としてしまい、丸呑みするなり砕いて食べるなりする者が現われない。もう少し時間がかかりそうだ。あるいは、少し砕いて与えてみようか・・・。
2011年01月31日
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働き者のキュー様 ネットスーパー(出来ればイトーヨーカドー)の配達範囲外には、金輪際住むまいと心に誓っている。そしてケーブルテレビも必要だ。平日の夜20~21時の放鳥時間中には、TBSニュースバードが必須になっているからだ。このニュース専門チャンネル、綺麗だが地味なお姉さんが、一人でニュースを読み続けるのを基本とする実に素晴らしいチャンネルだ。どうでも良い芸能ニュースも無いし、浮世離れしているくせに小賢しい大新聞の編集上がりのジジイとか、馬鹿面下げた「コメンテーター」が居並ぶようなこともない。あのTBSのことなので、大して意味などなく「バード」とくっつけたのだろうが、放鳥時間中の背景にはふさわしい名称でもある。 などと、どうでも良いことを考えるばかりでダレている飼い主とは真逆に、絶えず何かを求めさすらう男がいる。キュー様だ。今夜も目をとんがらせて人間からテッシュペーパーを奪おうと企み、それを阻止されると、新聞紙とガチャガチャ格闘し、飼い主の元にやって来て、「お前がちぎれ!」と催促する(恐ろしい事実だが本当なのである)。仕方なくちぎってやると、何とも器用に2枚をくわえて、ひらひらさせつつ飼い主の元にやって来て、「前が見えないから送れ!」とおっしゃるのだ(これも恐ろしい事実)。 そろそろ、お年なので、ゆっくりされてはいかがなものかと、いちいち命令に従わねばならない飼い主は思うのだが、楽隠居する気はないらしい。文鳥もテレビを見て、ボーっとしてくれたら良いものを、と思うのであった。
2011年01月30日
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鶏卵の殻を食べるアイ 店で売る商品を、すべて我が家の文鳥たちに私的に試すわけにもいかないのだが(物理的に無理)、黒瀬ペットフードから新発売された国産黒キビや小鳥用のおやつは提供してみることにした。 北海道産キビ、珍しいことに黒キビだ。黒キビが国産されているとは知らなかったが、これが配合飼料に混ざっていると、何となく見た目の高級感が増す。・・・キビ好きのトミ用と思ったのだが、ヒナのわりには慎重居士の彼は初見のそれをあまり食べず、むしろケコが好んで食べていた。今後「ファン」が増えれば、おやつ置き場の定番にしたい。 『卵の殻シウム』、鶏卵の殻を砕いただけのものだ。このようなものを商品化するとは、ずいぶん良い度胸だと思うのだが、確かに自分で作れて言われたら少し面倒くさい・・・。案外なのか当然と言うべきか、時期的にカルシウムを欲しがるメスたちに好評であった。 『発芽玄米ロースト』、玄米茶のアレだ。香ばしい匂いがし、お煎餅のようでもある。まともの食べさせたことなどないのに煎餅が好きなキューが喜ぶかと思ったが(他の文鳥たちはお煎餅を食べ物と認識しないのに・・・)、今日のところは様子見に終始した。少し粒が大きいので、慣れるのに時間がかかるかもしれない。 『サクサクサラダ』、野菜を原料にしたフレークだ。野菜のはずだが、果物の匂いがする。まだ警戒されていたが、今後受けそうな気配がする。様子を見て定番化を考えたい。 いろいろなおやつが並び、さながら駄菓子屋状態だ。さらに増えていくごとに、我が家の文鳥たちの好みに合わせて取捨選択が必要になるだろう。
2011年01月29日
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何か食べているトミ トミのヒナ換羽は順調だ。やはり頬黒にはならず、普通の桜文鳥の姿になるだろう。 当然ながら、手の中でじっと眠るようなことはせず、人間の耳などをつつくが、それでもおとなしい方だ。何しろ、簡単に捕獲できる。 最近は粟穂がお気に入りで、むしりにむしって食べ散らかしてくれている。それと、キビが好きだ。外国産の白キビで安上がりで良いのだが、今度、北海道産の高級な黒いキビを並べて様子を見ようと思っている。 ヒナ換羽中なので、さえずりの練習はしていないが、おとなのオスの追っかけはしている。決まったオスではなく、手当たり次第に付け回す感じで、年の近いマナツには毛嫌いされている。 若いオス2羽か。また、嫁さんの心配を始めないと・・・。
2011年01月28日
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懐中のカナ 今夜はカナが出て来た。何をするでもなく人間の肩や腕に、夫のデコとともにいるだけなのだが、放鳥時間の後半になると懐に潜りこんで来た。「また産卵して卵管脱になったら嫌だな・・・」と、再発を恐れたが、産卵する気配はなかった。 何でもそうだが、事後に行う悲観や楽観にとらわれるのは、見苦しいと思っている。過去の出来事に「if」をつけてその結果を想像し、現実と引き比べて喜んだり悲しんだりしたところで、現実は変わらない。 それでも考えてしまう。普通、休む元旦に、今年に限って放鳥し、その時卵管脱に遭遇したのは、幸か不幸か。留守中に卵管脱が起きていれば、手遅れで亡くなっていたはずだ。となれば、幸いだった。しかし、懐中に入り込んで気分が良くならなければ、そこで産卵などせず、卵管脱も起きなかった可能性もありそうだ。となれば不幸か。だが、あそこで産卵しなければ卵詰まりが悪化して翌朝は抜き差しならない状況になっていたかもしれない・・・。 このように「if」を考えるのは、いろいろな可能性を想定して、似たような事態に備えるといった意味では有意義だが、想定で得られた一つの可能性で喜んだり悲しんだりするのはくたびれる。他の可能性を捨象して、自分が望む(無意識に悲観を望むこともある)一つの可能性にこだわるのは非合理なのである。 と言うわけで、とりあえず危機的状況になっていないことを喜ぶべきだろう。もし逆の結果なら、それはそれで受け止めるまで。そうありたい。
2011年01月27日
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豪快なケコさん 今の時期、日本は1年で最も寒い。そして文鳥は元々が熱帯原産の小鳥で、関東以西なら一時的に野生化出来る程度の耐寒性しかない(平年以下に寒くなれば、越冬が困難になる)。 しかしながら、温水水浴びは今日も盛況であった。飼い主も、小さくなって混ざりたいものである。
2011年01月26日
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カトルボーンを夢中で食べるスミ(尾羽はエコ) カトルボーンを、スミとエゴが食べ散らかしまくっていた。産卵する気満々なのだ。 cuttlebone、イカの骨というかイカの甲、甲イカという海洋生物の体の一部(形は違うが構造的には貝殻と同じ)を乾燥させたものだが、成分はカルシウムを主としていて、小鳥の飼料とされる。インコ類は紡錘形(サーフボード状)の原型をガリガリむしって食べるが、文鳥にはそれを苦手なものが多く(文鳥のクチバシはつつくのに適した形状)、我が家では砕いて与えている。 カルシウム補給として鶏卵(玉子)の殻を与える人も多いが、海産物はカルシウム以外のミネラルを多く含むので、おそらくカトルボーンの方が栄養的に優れている。 それにしても、食べやすさは玉子の殻の方が上だろう。砕いたカトルボーンの欠片が少し大きいと、エコなどポイポイ捨てるので、見ていて腹が立つ(「エゴめぇ!」)。その点、スミは奥ゆかしい。落ちたものを拾ってしっかり食べてくれる。同じお店出身でも、性格はまるで違うから面白い。控えめなスミ
2011年01月25日
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ミナの見事な飛翔ポーズ 貞女、まさに死語だが、18世紀の中国では、文鳥の夫婦仲の良さを特筆し、夫文鳥が亡くなると残された妻文鳥は、他のオスと夫婦になることはない貞女の鑑とされ、「人間の軽薄女も見習え!」とされていた(『百花鳥図』)。しかし、それは当時の人間の男の願望ではあっても事実ではない。文鳥もなのか、文鳥は、なのかは知らないが、夫文鳥の体力が低下すれば浮気をするし、夫に先立たれれば、数日して「キャン・キャン!」と甲高い声で新たな相手を探すことが多いのである。 ただ、貞女もいるのだ。ミナは、老衰で一日中丸まっている夫クラの元を離れず、浮気しようともしない。実に甲斐甲斐しい。立派だ。すごい。偉い!稀にカゴの外に出た後で、「キャン・キャギャギャ~!」と甲高く叫ぶことがあるが、浮気相手を求めているのではなく、クラを誘っているようで、第一、放鳥時間中も遊びっぱなしではなく、たびたびカゴに戻って夫の様子を見ている(ように見える)。実に見上げたものではないか!本当に見習うべきだ!! しかし、残念ながらクラの先は長くないだろう。その後はどうなるか・・・。おとぎ話と違って、新たな相手を探してくれるものと思うのだが、飼い主推奨の白文鳥シンは、クラと色が違うし、やはり対象外になってしまうのかなぁ・・・。
2011年01月24日
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産みっぱなしのケコ 昨夜は飼い主が抱卵しないことに苦情を言っていたケコだが、今夜は特に文句も言わず、ほぼ普段どおりであった。垂れ下がっていた翼も元に戻り、確認したところ2個産み足して合計6個、平均的な数で産卵を終了するようだ。 今のところ巣ごもりする意思は皆無で、ただ巣作りはしたいらしく、巣材になりそうなものを積極的に物色している。明日は、イグサなどを与えてみようと思う。
2011年01月23日
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巣材目的でいろいろクチバシにくっつけているケコ 昨日の資料写真のような状態になった時、それでもカメラを向ける余裕が持てるか否か。・・・実際は余裕など無かったのだが、脱出した卵管などを放置すると、乾燥して壊死してしまい、生命の危機に直結することになるので、これは可及的速やかに戻さなければならないといった前知識があると、やはりやらないわけにはいかなくなる。 つまり、選択肢は、何もせずあきらめるか、見たことすらない処置でも試みるか、しかなかった。元旦の夜間でも開いている動物病院も、探せば存在するだろうが、探して運んでいるうちに悪化するのは確実で、さらに連れて行った先に待っている獣医さんが箸にも棒にもかからない人物かも知れず(小鳥の治療について知識や経験のある獣医さんは希少)、私の場合は選択肢に入れないのだ。 こういった不測の事態は、誰にでも起こり得るものだ。そういった時に少しでも何か出来るように、知識だけでも持っておき、普段から爪切りくらい自分でして、せめて保定出来るようにしておいた方が、後悔も少なく出来るように思う。保定が出来れば、患部をしっかり見て、何がしかのことが出来るはずなのだ。何も出来ない人ほど慌てるばかりで、さらに事態を悪化させてしまうだろう。 今回の場合、卵管脱の処置を見たことがないので、私には「綿棒で押し込んだ」くらいの他人の経験談からの知識しかなく、あの大きな物体を綿棒でどうすれば戻せるのかとっさに見当がつかず、仕方がないので耳かき状の金具で脱出部の根元から少しずつ総排泄孔(お尻の穴)の周囲を回すように押し戻した。当然ながら、こんなことで大丈夫なのか自信がないので、翌朝は亡くなっていると思っていたのだが、文鳥の生命力と言うのは、実に大したものであった。 さて、ケコ。産卵障害にもならず順調に産卵を終えたようで、抱卵しようか悩んでいるようだ。時折飼い主の肩に止まり、「グチョグチョギチョギョギョギョ」とつぶやくのは、おそらく「お前、巣に戻って卵あっためろ!」の意と察せられるが、そのご命令には従えない。「勝手に産んだのだから勝手に育てろ!」と小声で無責任な男全開の発言をして無視する。 しばらくの間、ケコからの冷たい視線を甘受しなければなるまい。
2011年01月22日
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鈍いデコをどかそうとするカナ 放鳥時間も後半になってから、カナが自主的に飛んで来た。「婦唱夫随」のデコも釣られてノロノロ歩いてくるので拾い上げた。 カナ、全快と言っても元からおかしいのだが、下腹部はすっきりしており、元旦の卵管脱(総排泄孔【クロアカ】脱)については克服したようだ。元旦の発症時は肝をつぶしたが(画像・・・それが苦手な人は見ないこと)、習慣化することなく済んで良かった。あのグニョグニョしたものをお尻に押し戻す作業を、たびたびやらされては堪らない(なかなか入らないと泣きたくなる)。 出て来たカナは、ミカンを食べ、デコが場所を譲らないのでつつき(それでも気がつかない夫・・・)、首を伸ばしてミカンをむしり、かつデコをつつきを繰り返していた。これはいつもの姿だ。このままでお願いしたい。
2011年01月21日
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掛け時計にへばりつくトミ トミは「ウチの子」にしてはおとなしい方だが、それでもイタズラが激しくなってきている。 人間の耳を噛み襟足を噛み、オスを追いかけ、おとなのカゴをのぞき、そして今夜は掛け時計の秒針に興味を示し、果敢かつ執拗に飛びついていた。・・・少々おバカなところがかわいらしい。 ヒナ換羽はまだ序盤だが順調に進んでおり、それが一段落したらぐぜるようになるのではなかろうか。ヒナの姿ももう少しでお別れだなぁ。
2011年01月20日
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積極的に食べまくるケコ 卵査察を実施する。数日前から両翼が垂れていて怪しいケコのつぼ巣も確認したところ、すでに4個産卵していた。誰の「子」か?文鳥嫌いなのだから、私、飼い主の「子」だろう。 ケコの場合、手の中に入ったり尾羽をふって交尾姿勢を示したりしないが、産卵を始めてしまった。無駄な産卵をさせてしまった飼い主の責任は・・・、却下!そんなものにいちいち責任を感じていたら手乗り文鳥など飼えない。 手乗り文鳥の飼い主の責任は、メスは産卵を始める危険が常にあることを理解し、カルシウムなどが不足しないように留意し、万一の産卵障害に備え知識を得、動物病院を探しておいたり保温の準備をしておくなりすることにある。 産卵し始めてから驚き、未経験と無知ゆえに些細な異常に慌てふためき(軽度の卵詰まりなど日常茶飯事で、放っておけば正常に産む可能性の方が大きい)、突然コミュニケーションをとらないなどという極端な選択肢をとる(またはそういった飼育を『指導』をする)としたら、見当違いもはなはだしい。それでは、多産が普通の文鳥という生き物を、コミュニケーションを前提とした手乗りにすること自体を、そもそも問題としなければならなくなってしまう。 文鳥は生まれてすぐにはオスかメスかわからない。すでに手乗りとして飼い主が差し餌をして、毎日遊ぶようになってから、オスかメスかわかる。では、産卵するからメスとわかった時点でカゴに閉じ込めるのか?人間のことを仲間として愛してくれるように育てた相手に、それはずいぶんな裏切り行為だろう。あまりに露骨な男女差別でもある。 せっかく飼い主を愛するように育ってくれたのだから、無理をさせないように気をつけつつ、たんに飼育日数を延ばしたいだけの観賞動物としてではなく、しっかり家族の一員の手乗り文鳥として付き合っていくべきだと思う。 で、ケコは「ウチの子」ではない。謎の文鳥だなぁ・・・。
2011年01月19日
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手前イッツ・水中キュー・怒られノッチ・身切れラックですな 温水プールは開始15分が勝負なのだ。冷める前に入りたいのか、それとも、これを楽しみに生きているので即刻飛び込むのか定かでないが、とにかく15分で2リットルの温水を撒き散らす。そして、替えの2リットルになるとあまり入らなくなる。 江戸っ子が銭湯の一番風呂に飛び込みたがるようなものか?喧嘩っ早いし、文鳥は江戸っ子気質ではあるなぁ。 今日、カナのカゴに卵が一つ落ちていた。普通の卵だ。安産が可能なことはうれしいのだが、止めて欲しいものだ。
2011年01月18日
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飛ぶ桜文鳥(ノッチ)少しピンボケ デジカメであれば、文鳥の飛行写真を撮るのに、さほど苦労はしない。飛行コースの距離にピントを合わせておいて、飛んでくるのを半押し状態で待ち、タイミングを合わせて押す、を繰り返せば良いのだ。失敗の山の中に奇跡的な成功があり、やがてコツがつかめてくれば失敗は減る。 もちろん室内での早い動きの瞬間を撮るのに、フラッシュを用いないのは無茶だ。フラッシュなど文鳥はすぐに慣れてしまうので、気にすることはない(むしろ普段使わずに突然用いるのが危ない)。 さはさりながら、ピント合わないなぁ。さすがに定点撮影は飽きるので、近距離に焦点を合わせて、目の前で方向を変えるのを追うようにして撮ってみるのだが、フレームアウトが多くなるのは仕方がないとして、微妙にボケたり露出過剰になる。難しいものだ。
2011年01月17日
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相変わらず気が強いカナ 元旦の卵管脱以来、放鳥を自粛していたカナが、約2週間ぶりに出て来た。そして、竹炭と塩土とカトルボーンを食べまくり、他の文鳥を威嚇しまくり、満足すると「文鳥団地」へとヨレヨレ飛んで行ったので袖口に乗せて帰した(デコも行動を共にする)。 抱卵に飽き、また産卵するつもりだろうか。勘弁して欲しいものだ。 それにしても、飛び出した卵管などを押し戻しただけで大丈夫かと不安だったが、それは問題無さそうだ。とりあえず喜ぶべきだろう。
2011年01月16日
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外国産キビが「マイブーム」のトミ トミは、これまでそれほど食べなかった粟穂を、昨日からやたら食べるようになり、今日はこれまでかじりもしなかった小松菜をやたら蝕んでいた。 若い頃の嗜好の変化は特に極端だが、年をとっても案外に移ろうので、食べなくなったからと言って与えるのをやめるべきではない。確かに、残されるともったいないのだが、それは目をつぶるしかないだろう。 食べ物については、飼い主である人間は理屈でいろいろ考えるのだが、何しろそれを食べて頂きたい理由を文鳥様方にご説明できないので、もどかしい思いをすることが多いはずだ。国産バンザイ!というわけでもないが、高い国産キビやヒエを与えても、我が家の場合、半額以下の外国産の方がお好みだ。 やはり気分的に高級食材と心して食べないといけないのだろうが、それを文鳥に期待するのは絶対的に困難なのだ。 安あがりで良いことではあるけれど・・・。
2011年01月15日
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絵になる男アト 実は上村松篁の文鳥の絵のリトグラフを入手しようと企んでいるのだが、オークションで良い感じの鷽(ウソ)の絵を見つけて入札したところ(上村松篁『早春』)、間が良かったらしく、誰にも競られず落札した。これは、何ともラッキーなもうけ物であった。 ウソは天神様のお使いともされ、悪いことをウソにするという生き物だ。白梅にウソの絵とは実に縁起が良い。早速壁にかけ、せっかくなので横にモデルは文鳥としか思えない亀戸天神社の鷽鈴をぶら下げた。何しろウソと文鳥は配色が似ており、この絵のウソも特に羽づくろいしている姿は、文鳥に見えてくる。つまり、ウソ文鳥なのだ。 なお、我が家のアトは、写楽の大首絵のモデルにしたい逸材だと思う。
2011年01月14日
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頭頂部に筆毛が生えてきたトミ トミの頭頂部から筆毛がのぞくようになった。クチバシもかなりはげてきたし、いよいよヒナの色柄からの卒業が迫ってきたわけだ。・・・毎度思うのだが、1羽くらい幼時の姿を止める文鳥がいてくれても良いのに。 さて、今年は寒い日が続き、老齢のクラが心配だ。代謝がうまくいっていないようで、羽毛がますますクシャクシャになっている。年下の妻をねらっているマナツ小僧がいるので(マナツから見れば大年増)、ここは意地でも冬を乗り切って欲しいところだ。
2011年01月13日
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数日前の補足をしておきたい(今日また『別冊正論』の広告が新聞に載っていたのである)。 人間は23対の染色体を持っていて、そのうち22対が常染色体、1対が性染色体と呼ばれる。生物の授業が苦手だった人のために言っておくが、染色体とは遺伝子(DNA)の塊のことだ。いずれも対の一方は父、もう一方を母から受け継いだもので、常染色体では減数分裂を起こして半分の形質を子に伝えることになる。減数分裂の際は、父母から受けて対になっていた染色体が入り混じった上で2つに分裂するので、どの形質が遺伝されていくかは偶然ということになる(つまり、子供は父母の影響を等しく半々に受けているが、4人いる祖父母の影響を四分の一ずつ受け取っているとは限らない)。 ところが男性が持つ性染色体は減数分裂することが出来ない。男性はX、Yという異質の染色体が対になっているため、入り混じることなく受け継いだ時同様にXとYに分かれるだけなのである。従って、男性の持つY染色体はその父からそのまま受け継がれたものであり、それは父の父、父の父の父・・・と、男系の父祖から受け継いできたものに相違なく、天皇陛下が2千年余の昔に存在したとされる神武天皇以来、連綿として男系が継承されたと仮定するなら、陛下のY染色体は神武天皇から引き継がれていることになる。そこで「神武以来代々受け継がれてきたY染色体の刻印こそが皇統の証である」と主張される人も出てくることになる。しかし、それは遺伝に対する無知や、情緒的な男尊主義を表明するばかりではなく、天皇家の弥栄(いやさか、ますます繁栄するという意味)を望む者立場としては、軽率この上ない危険行為となりかねないので、厳に自重すべきだと私は思っている。 なぜなら、2千年も前の人物、それも有力者で子孫を多く残しうる立場の人のY染色体は、とてつもない裾野で拡散を続けたはずで(そのY染色体所持者が誰かの家の養子となれば、その時点で『神武天皇以来のY染色体』の家系に変貌する)、少なくとも日本人男性であれば、現在誰も彼もがその染色体を持っていて不思議は無いので、皇位の正当性がY染色体に基づくのであれば、その候補者は数え切れなくなり、簒奪者の安易な論拠になってしまいかねないからである。「ちょっと遺伝子を調べれば、『神武天皇以来』の代わりが見つかるぜ。そんなもの何が尊いのさ」と言われたらどうするつもりであろうか? そのようなY染色体を持っていても、市井の馬の骨は馬の骨に過ぎず、少なくとも千数百年の系譜を擁し、代々にわたって日本国の祭祀をつかさどられている家柄と比肩できるものではない。従って、お生まれが天皇家であることが皇位継承にとっては最重要事であり、さらにその血統的な由緒としては、天皇家本流の系譜に連なっていること程度が重視されるべき点で、ご皇室を尊重するのであれば、凡百が有する『神武天皇以来のY染色体』の有無など何の意味もないとするしかない。 そもそも、Y染色体そのものは遺伝のシステムの中で代々男系に引き継がれるものであっても、それは不変のものではあり得ない。遺伝子の複合体である染色体は必ずや変質する。そして現在Y染色体の変質過程を解明することで、人類の起源をたどるような研究が盛んとなっており、それはY染色体の変化の過程をDNAの塩基配列の変化から読み取ることで行われている。もし神武天皇なりアダムなり、ずっと昔々のその昔のご先祖様から、同じY染色体で不変であったら、相違点から変化の過程などわかるはずがないのである。 例えば、AAAAAというY染色体の所持者があったとして、10代後の子孫の1人が突然変異を起こしてAAAaAになれば変質していないグループと2系統に分岐したことになる。さらに10代後にAaAaAが出現すれば3系統になり、時代を経てさらにそれぞれのグループで変異が起きれば、BAAAA、とかAAAaCとかaaAaAとかいろいろ出てくる可能性がある。そして、段階的に変化した跡を追うことで、aaAaAは類縁性からAaAaAから変化したと考えられ、同様にAAAaA。そして原初的なAAAAAと辿っていけるわけだ。 ようするに、Y染色体は当然変化するものであり、神武天皇以来百数十代などと言うのであれば、それはずいぶんと変化していて不思議は無く、変異はランダムに起きるものなので、天皇家が神武天皇Y染色体の原初的な姿を伝えているとは限らず、むしろはるか昔に分岐した家系の誰かが、たまたまあまり変質していないY染色体を伝えている可能性の方が大きい。これが科学だ。では『神武天皇以来のY染色体』に基づく皇位の正当を強調される方々は、科学的に解析した神武天皇Y染色体との類似性をもって、「誰か昔の王孫ならぬ」と唱えつつ、どこかの『馬の骨』様を崇敬し、現在の天皇家から皇位の簒奪を策謀されるおつもりであろうか? 男系天皇の堅持を主張するのは、ご皇室に対して失礼だと個人的には思うが、言論は基本的に自由なので、それ自体に文句は言えない。第一、実際に男系が続いた伝統がある以上、それだけで十分に有力な意見と認めねばなるまい(伝統は継続させることに意味がある)。ただ男系の皇位系継承者数が減る一方の現状では、例え天皇陛下ご自身やご皇族方が男系を望まれたとしても、実現困難なのである。 従って、男系にこだわるなら、『神武天皇以来のY染色体』などと稚拙で危険な主張にこだわらず、ただちに「天皇及び皇族は、養子をすることができない」とする皇室典範の第9条の規定を削除するなり、一定のルール化を行い、旧皇族なり遠縁の男系からでも養子を迎えられるように努力されるべきだろう。 もちろん、個人的には男系に限った皇位継承など男女同権の現代にはそぐわないと考えるので、皇室典範第一条「皇位は、皇統に属する男系の男子が、これを継承する」こそ変えるべきだと思っている。しかし、女性の天皇では配偶者を見出すのが難しい日本の伝統と現状を十分に考慮しなければ、即位された内親王殿下が気の毒なことになると思う(つまり現状では男系の方がマシだと考える)。 なお、皇室典範第10条「立后及び皇族男子の婚姻は、皇室会議の議を経ることを要する」も、第12条「皇族女子は、天皇及び皇族以外の者と婚姻したときは、皇族の身分を離れる」も、自由民主主義の日本国で生まれ育った私には奇怪な規定で、そもそも皇室会議などと言うものの存在も納得しがたい(政治的権限を有さないご皇室のプライベートに、昨今は特に見識怪しい三権の長やら官僚に過ぎない宮内庁長官やらが差し出口をする必然性があるのか?)。 皇室典範の内容、天皇家のあり方、ご皇族の人権尊重、その他もろもろ考えるべき点は多い。Y染色体などどうでもよろしい。
2011年01月13日
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新しいつぼ巣でくつろぐニッキとキュー 半分が巣材として持ち去られていた巣を撤去し、新しいものを設置した。今度のつぼ巣は、同じカワイ社の大だが丸っこくて小ぶりだ。手作りだから仕方がない面もあるが、それにしても形状や大きさにばらつきがあり過ぎるのは、生産国の特性であろうか。こういったものは、価格が5割り増し程度で済むなら国内で生産したほうが良いと思うけどなぁ。 文鳥たちには好評であった。しかし、おそらくアトやラックが無理やりむしり始め、そのむしったところを他の文鳥たちが拡大させ、日ならずしてボロボロになることだろう。・・・早く繁殖期が終わって欲しい。 そのつぼ巣周辺でいつも浮気しているニッキだが、今日は近くにキューがいたので、少々控えめであった。珍しく、さえずるオス(テン)をかわして逃げる場面さえあった。このまま貞淑になってもらいたいのだが、まず無理だろう。困ったものだ。
2011年01月12日
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ノコリの豪快な水浴びにたじろぐトミ【閑話1】 大学時代の恩師から年賀状が今日届いた。15日まで松の内だから・・・、否さ、7日までだろう、明けましておめでとうなどと言えるのは。昨今はせわしいのだ。しかし、我が師の場合、年賀状が3枚届いたこともあれば、5月くらいに届いたこともあり、今年はむしろ常識の範囲と言える。 問題は、書き添えられている一文の解読に難渋する点だ。今年も悪筆に悩んだ。ミミズがのたくっていてそれも丸っぽい独特な文字。「「○○○飛」に過ぎゆくなか何かを求めてゆかねばと思うのですが。」と読める(これで全文である)。「今さら何も求めず周囲に迷惑掛けずに楽隠居するのが一番でしょうなぁ」、と教え子はひとりごちつつ四文字熟語らしい「○○○飛」を考える。飛ぶの上は島か鳥のようだが、前2文字がわからん・・・。後の文からして時が流れる意味の言葉だろうから・・・、う~う~、・・・「兎走烏飛(とそううひ)」か(日【太陽】には烏【カラス】が住み月には兎が住むとされており、日月が飛んだり跳ねたり入れ替われば時が流れるという意味)。ウサギ年だから当たりだろう。 しかし、『走』は遠か送か去か走かで、かろうじて候補ではあったものの、これが『兎』か?鬼か恩か思などなどに見えるぞ!まず、老後にお習字を薦めてみようか・・・。【閑話2】 昨年、電動補助付き自転車を買った。もちろん中古だ。我が家は山の頂上なので、電動補助がないと帰りに生きるのがつらくなる。だが、当然往路は楽で、大げさに言えば一こぎもする必要がない(ブレーキが弱いと死の恐怖を味わう)。で、電動補助により復路の苦労が無くなると・・・、自転車での外出はあまり運動にならない。 自転車は早いし楽は楽だが、そもそもあまり外をうろつかないし、うろつくにしても歩いた方が気楽で、いろいろ確認できて良い。運動なぞ家の中で済むだろう。と言うわけでこの数ヶ月、元々家にあったチープなエアロバイクを毎日習慣的に使用するようになり、自転車にはまったく乗らなくなってしまった。・・・エアロバイク、侮れない。いつの間にか足への負荷が最大になる設定になったが、結構な運動になっているようで、筋肉が付いた。さらに足だけではバランスが悪かろうと、いろいろし始めたので、何となく健康的になってしまい、さらに外に出なくなった。 かくして電動補助付き自転車は放置状態だ。そして今日の午前中、彼岸花(リコリス)を家の横に植える際(赤い彼岸花と白い彼岸花を交互に植えて、紅白でめでたい状態にしようかと・・・)、傍らの放置自転車が「邪魔だ!」とまで思えたので、山の下に住んでいる姉にくれてやることにした。自転車が壊れて困っていたらしいこの人物は、驚いたことに即刻やって来て(たまたま我が家の近くにうろついていたらしい)、慌ててタイヤに空気を入れる善良な弟に、サドルを下げろの何のと注文をつけ、そのまま乗って帰ってしまった。・・・まあ、話が早くてよろしい。自転車君の今後の活躍を祈ろう。 閑話休題。 今日は寒かった。しかし、文鳥たちは元気だった。水浴びもいつもどおりだった。これからも変わるまい。 文鳥部屋のつぼ巣の破壊はさらに進み、もはや限界に達したようだ。明日には交換しよう。
2011年01月11日
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トミに追い回されるアト・ザジャイアン 文鳥の故郷バリ、その絵画専門店アート・ルキサンさんで、新入荷作品の展示が始まっている(新作ページ)。今のところ文鳥の姿を描いているものは、GAMA画伯の2作。一方は16羽の文鳥が飛び交い、一方は画伯らしい構図に文鳥2羽。どちらもいいなぁ・・・。セール期間まで待とうとか思っていると、人気のある画家さんだけに、売り切れるだろうなぁ・・・。 さて、20羽超が飛び交う我が家。昨今は放鳥部屋の1つのつぼ巣が巣材採取場と化し、寄ってたかってボロンボロンにされている。すでにつぼ巣の機能を失いつつあり、交換しなければならないが、新しくしてもすぐに傷物にされるのは目に見えているので、ぎりぎりまで破壊させてからにしようと、ケチな飼い主は考えているところだ。
2011年01月10日
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飛び方がさまになってきたトミ 今夜、初めてケコが尻尾をプルプル振るのを目撃した。情夫?である飼い主に対して発情したのではなく、何とトミに対して尻尾を振ったのである!トミとは気が合うのか、否、マナツの時も、ケコはクチバシが黒いうちはシンパシーを抱いていたのに、クチバシが赤くなると攻撃対象にしたではないか。となると、今だけなのかもしれない。 クチバシが黒いうちに親密にさせたいところだが、トミは赤ん坊同然で、現在は顔も態度も大きいジャイアン(アト)に興味津々のようだし・・・。あまり期待せずに見守っていよう。 トミはクチバシの黒もはげてきて、ヒナ換羽も始まった。まだ手の中にもぐってきてかわいらしいが、飛び方もうまくなり、親離れしていきそうな気配だ。成長、止まれば良いのに・・・。
2011年01月09日
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私は、おそらく後天的に現実主義者だと思うので、保守的な部類に属するはずだ。従って、天皇陛下がいらっしゃって、象徴でも元首でもとにかくその職務を果たして頂けるなら、是非ともお続け頂きたいと願っている。しかし、日本は民主主義国家だ。『個人の自由』を伝統で縛ることなど出来ないので、ご皇室の皆様がみな「もう、嫌」と言われたら、残念ながらこの制度は無くすより仕方がないと思っている。そして、もし国家の元首的な位置づけとしての天皇家を保持したいと願うのなら、その環境を整備する努力こそが必要であると信じている。 ところが、天皇制度の存続を望む人の中でも、男系に執着する人の声が昨今大きく、しばしば論点をずらしている印象を受ける。先日新聞に『別冊正論』という雑誌の広告があり、特集記事の一つに高崎経済大学の八木秀次教授による「小林よしのり氏に反論するY染色体説のどこがトンデモ説なのか」との見出しがあった。買って読む気はないのだが、雑誌HPによれば八木さんは「神武以来代々受け継がれてきたY染色体の刻印こそが皇統の証である。血統原理の本質を科学的に語る意義を無視するなかれ」といったことを主張されているようだ。当然ながら、漫画家の小林さんがどのような主張をされたのか知らないが、私が高崎経済大学の学生なら、「先生、お言葉ではありますが、それに意義など見出せません」と即刻反駁しただろう。 まず男系による皇統の継続を望むなら、天皇になりうる特別な家系を増やすなど具体策を早急に検討すべきであり、男系の正当性を大合唱しても何の意味もない。このまま大騒ぎするだけで時を移し、男系の皇統が絶えてしまうという事態が現実のものになってしまった時に、男系至上主義とも称すべき人々は、男系を存続したいがために内親王殿下を無視して、何代も何代も何代も何代も何代も前にさかのぼり、とっくの昔に皇族から離脱して市井にまみれているあえて言うなら『馬の骨』を連れてきて、「はい、天皇陛下になりましたよ!」と言わせれば、主権者の国民が受け入れてくれると信じているのだろうか。そもそもそれを行う法的な根拠は何なのかも問題になるが、ましてや、内親王殿下に「こいつが天皇家の男系の血筋なので、結婚して子供をこさえてください!」などと強いることをお考えなら、それこそ不敬以前に人権蹂躙以外の何ものでもない。前近代に例があったからと言って、それが現代でも可能なのか、少し冷静に現実問題としてお考えになるべきだろう。 そもそも帝王学と言わないまでも、尊貴な家柄に育ってこそ身につくものがあるはずで、「血、血~」と吸血鬼のように求めるあまり、その後天的な文化性を無視するのは本末転倒ではあるまいか。日本文化や伝統を大切にされる方々が何やら無邪気に「男系、男系」と繰り返すのを見ると、血迷っているのではないかと不思議でならない。どうしても男系で無ければならないという鉄則があるなら、家長(この場合は陛下ご本人)は、跡継ぎになりうる男子が少なくなった時点で、旧皇族などから男系に連なる子供を養子として迎え、宮中でお育てすることを考えられたのであろうし、そのように出来るように工夫すればよかったはずだ。わけのわからぬ科学をもてあそび、男系の正統性を声高に叫ぶ暇があるなら、今からでも、皇族外の男系男子をご皇族が養子に出来る環境整備を、言論界でも立法府でも努力するのが筋であろう。 わけのわからぬ科学とは、男系の存続を願う人(男系至上主義者)が、最近振り回しているY染色体のことである。Y染色体とは、人間と言うより哺乳類が対で持っている性染色体の1つであり、その種類は大まかにはXとYからなっており、女性はXX、男性はXYだ。それぞれの一方が子に受け継がれるので、Y染色体は必ず父親から受け継がれることになる。つまり、卵子はX型のみだが、精子はX型とY型があり、Y型が受精すれば男になるわけである。これはごく基本的な遺伝学なのだが、これをなぜか天皇家が男系相続していたことと結びつけると、大変なことになる。我がご皇室におかせられては、歴代に何らかの手違いがない限り、歴史学的には少なくとも6世紀の継体天皇、神話の世界なら紀元前の神武天皇、さらにその曾祖父の天孫ニニギの命様(神様)、そしてその父アメノオシホミミの命様(神様。その出生を生物学的合理性では説明できないが天照大神様の息子)まで遡れることになる。つまり、畏れ多くも天皇陛下のY染色体は、千数百年以上も続く由緒正しい人類の奇跡とすべき貴重な存在であり、今現在の便宜主義で女系を挟んで、Y染色体の継続を阻んではならないと、男系至上主義者は主張するわけだ。 私は、以前それを衆議院議員の平沼赳夫さんが主張しているのをテレビで見て、呆気にとられた記憶があるのだが、いまだにこのような主張が続いているとは笑止千万である。ではお尋ねする。遺伝にお詳しいなら、ミトコンドリア型は女系に受け継がれ、何とアフリカ出身の「イブ」にまで遡るとされていることくらいはご存知のはずだが、それは煎じ詰めれば、女性はみな同じミトコンドリアを共有する存在だということになる。つまり、「イブ」に連なるがゆえに、我ら男はすべての女性を尊貴な者として崇め奉らねばならないのであろうか?崇めてるぅ?本当にぃ?では、その崇める男性諸君の中に、いったい「アダム」のY染色体にたどり着けない宇宙人がどれほど混じっているのか! 政治家の平沼さんやら、学者の八木さんなどという方々が、どの程度遺伝について知識があるのか存じ上げないが、性染色体に限らず不変の染色体=遺伝子など存在しないという、ごく大雑把で当たり前の事実くらい認識してもらわねば困る。そもそも生き物が死にまた生まれるのは、遺伝子の変容を期待してのことでもあり(変化による多様性を生じさせ、より生存しやすい個体を創出する機会を作る)、代を経るごとに徐々に変質するし突然変異も起きるのである。第一、ある程度変質しているからこそ、女系のミトコンドリア型や男系のY染色体の変異の程度によって、それぞれの近縁性による類型化が可能になる。もし遺伝子に何の変化も起きていなければ、遺伝子を比べて人種の違いも民族の違いも何一つわからず、みなイブの子であり、アダムの子だ、とする以外に無くなってしまう。アダムとイブが『毛唐』の物語なのでお気に召さないなら、アマテラス様とスサノオ様でもイザナギ様とイザナミ様でも良い。 つまり、Y染色体が代々男系相続されていたところで、遠い祖先のそれとその直系である現代人のそれが同じであるはずがない。従って、Y染色体の継承をもって男系の正統性を主張するなど、そもそも無理なのである。 一時「宗教を科学する」などと言う理解困難な主張が流行ったものだが、人間の主観による文化的な継承事項を客観的な理化学で説明する必要などどこにもない。それがカッコイイと感じるとしたら、自分のオツムが非科学的ではないかとまず疑った方が良いと私は思う。誤解があるのかもしれないが、文系、人文学も、近現代的な論理を追求する科学に他ならない。文系であっても、必要なら地学化学生物学何でも援用するし、しなければならない。しかし、自分の思い描く結論を補強する確証バイアスの一端として、安易に利用しようとするのは、科学に対する冒涜になるだろう。 文化なりその家の伝統、砕いてなら習慣、具体例なら祭祀、そういったものが受け継がれていくことの方が、目に見えぬ染色体やら遺伝子よりも、よほどその家系にとっては重要であり、実際に一族祭祀の継承こそを重視するのが、前近代の日本人一般に根付いていた文化のはずであり、その伝統的祭祀を象徴する存在こそが天皇家ではなかったか。廃れつある日本の伝統文化だが、その具現者であるからこそ天皇陛下は尊いはずである。百代以上続く血統か否かより、百代以上も家制度を維持する家系が存在し、おそらく連綿と続いているであろう祭祀を執り行われているからこそ、天皇家の存在は有り難いのだと思う。 百代以上続く文化より、その血の裏づけを重視したがる政治学者なり法学者が、まるで畑の異なるY染色体といった理系の遺伝科学を持ち出すなら、より近しい文系の歴史科学から、あえて次の言葉を謹呈したい。「誰か昔の王孫ならぬ」、これは承久の乱(1221年)における鎌倉幕府側の武士の発言だ。相手側が天皇の命令に背けば罰が当たると脅迫したのに対し、「天皇の子孫でない者などいるかい!こっちの大将もみんな先祖は天皇じゃわい!」といった感じに反駁したのある(慈光本『承久記』)。確かに、古代の平将門も関東八平氏も源氏も、みな男子皇族を祖先とした氏族であり、当然その子孫の多くは天皇のY染色体を受け継いでいる。また、土着してそのY染色体受け伝えている。何しろ天皇家に連なるような貴種は田舎であればあるほど尊重され、入り婿や養子の形で別のY染色体を持っていたであろう他家の家を継ぐことも多かった。さらに、代を経てますます拡散すれば庶民化もしていく。従って、21世紀の現在、そこいらの権作さんが天皇家からのY染色体の継承者でないとは断言出来ず、そうした権作の数は、何万や何十万では済まない数と想像されるのである。では、それらの権作(あなたも権作の一人かも知れませんぞ!)を、男系至上主義の方々はY染色体ゆえに天皇にふさわしいとされるのであろうか? 血の継承だとかY染色体だとか、文化の継承に比べるなら副次的なものに過ぎないと私は思う。権作さんと皇位継承者の皆さんを分けるのは、その一家の文化を受け継いだか否かのはずだ(当然ながら、男系でなくても家系がたどれる家系など、世界のどこにも存在しない。十二分に貴重で誇れる存在だ)。それを一介の学者や政治家風情が、おっとり刀で怪しい宗教並みの科学を振り回し、血の至上性を云々するなど、見苦しい上に僭上の沙汰ではなかろうか。 存続するか男系を尊重するかその他は、本来的にはご皇族内の問題だ。陛下なりご一家なりご一族で、ご自由にお考え頂く以外に無く、他人が四の五の差し出口する方がおかしい。それでも国民の一人として存続して頂きたいのなら、「男系でなければならぬ」などと生意気なことを言わず、そのように選択しやすいような環境整備に心を砕くしかあるまい。怪しいだけの科学的な与太話などする暇があれば、象徴もしくは元首としての天皇を、文化継承者であるご一家に継続して頂ける具体的な法整備の議論を望みたい。
2011年01月09日
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水しぶきのせいで一眼レフ調に(テン・キュー・ニッキ) 寒い中、水浴び場は盛況を保っている。温水なので冷たすぎることはないのだろうが、水しぶきを浴びる飼い主の身にも、少しはなってもらいたいものだ。あさってから、また寒いらしいが、水しぶきが止むことはないのだろう。まあ、元気でありがたいことではあるのだが。 トミも水浴び場で1度行ったが継続せず、昨日はカゴの水飲み器で行い、今日はどこでもしなかったようだ。明日から、外掛け容器も設置してみようと思う。
2011年01月08日
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警戒顔のスミ 先日、祖母の葬儀で親戚たちに会った際、従兄弟から祖父母関連の戸籍のコピーを渡された。・・・私は日本史専攻だったので、丸めて捨てるわけにもいかず、今日になってその史料からレジュメ(要約)を作っていた。 田舎百姓が食いっぱぐれて都市部に出て住み着いただけのご先祖なので、何ら面白いところはないのだが、それにしても、昔の女性名ときたら、カタカナ2文字で我が家の文鳥名と何ら変わらない。祖母がヨキ、その母がハル、祖父の母がヒデ、その母はタメで、曾祖父の姉妹がチノにタノ、その母が・・・何とトリではないか!どうせ酉年生まれなのだろうと、生年となっている万延元年(1860年)を指を折って確かめたら、やはり酉年であった。素敵すぎる。きっと、酉年生まれのトリさんは、玄孫が多くの小鳥と遊んでいるのを喜ばれているだろう さて、スミだのカエだの戸籍に登場しそうな古風な名前の文鳥たちは元気だが、現代の女性名にも見られるカナの状態は、何とも危なっかしい。 今日は産卵したようで、底に卵が落ちていた。卵管脱が再発していないか、かがんでジロジロとのぞきこんだが、かえって「何のようだ?」という顔をされてしまった。丈夫というか、大丈夫なようだ。 さらに産卵するつもりなのだろうか。不安だ。
2011年01月07日
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我が家のジャイアン 最近アトは「ジャイアン」と呼ばれている。トミィ坊やがカナリアシードなどを食べていると、問答無用で蹴散らすからだ。今夜も久しぶりに出てきて、散々暴れん坊の憎まれっ子ぶりを発揮していた。 彼はトミに限らず、他の文鳥が特別に何かしていると邪魔したがる。例えばケコが湯漬けエサを食べていれば踏み潰そうとするし、キューが巣材を見つけると横取りする(キューはアトの顔が近づくと無条件に逃げだす)。それでいて、湯漬けエサを食べるわけでもなく、巣材に執着するわけでもない。 これは意地が悪いというより、やきもちを焼いているように思える。自分が特別扱いされたいのだ。それならと、たまに隙をついて捕まえて、手の中で「いい子いい子」と大きな顔をぐりぐりと撫で回してやるのだが、これはお気に召さないらしい。それでも根に持たないから、やはりいい子だ。 今夜も文鳥身障者夫婦のデコ・カナは、カゴからは出てこないで、仲良くエサを食べていた。この夫婦もいろいろ不思議だ。
2011年01月06日
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片脚をあげてリラックス中のイブ どうでも良いことだと思うので、むしろ備忘に書いておく。 その1、通夜的な集まりに、以前叔父(母の妹の夫)に贈った720ミリリットルの『樽平』(日本酒の銘柄)が持ち込まれた。当然、あっという間に空いたのだが、翌日にはまた満杯になっていた・・・。この怪奇現象に騒然とするも、私が持ち込まない以上誰かが詰め替えた以外にありえず(横に『月桂冠』の一升瓶)、そのような器用なことが出来るのは伯父(母の兄)一人に思われた。しかし、理由がわからない。私が犯人なら、「おまえら、詰め替えたってわかんねえだろ?」とからかう目的に決まっているのだが、あの生真面目な性格の人物にそのような真似が出来るものだろうか。・・・で、一升瓶では注ぎにくいと考えた自分は飲まないその伯父が、人知れず移し替えていたのが正解だった。・・・嗚呼、このような実に真っ当な理由に思い至らないとは!己の不明を思い知ったのであった。 その2、火葬のため町屋の斎場に行ったのだが、そこはえらく綺麗になっていた。ところどころに絵が飾られており、一階のロビーに待たされている間、退屈まぎれにひょいと頭上の小さい作品を見たら、文鳥を多く描いている五百住乙人画伯のサイン(IOZUMI)であった。残念ながら文鳥の絵ではない(紫陽花か)。そこで、親戚一同を放置して他の絵をひょいひょい眺めて歩いたら、「和夫」とサインのある絵にインコと白文鳥2羽が描かれていた。何の説明文もないが、単純化されたかわいらしい姿は加倉井和夫画伯のものに相違あるまい(美術に詳しいわけではなく、画伯の文鳥の絵はネットで見ている)。意外な発見であった。 閑話休題。 本日から通常の放鳥時間に復したが、やはりトミはつぼ巣で寝入っていた。何てかわいらしいのだろう!(この時期のヒナはだいたいこういった行動をとり、それに対してだいたい同じ感想を述べている自覚はあるが言ってしまう) カナも変わらず。カゴからは出てこないが、威嚇してくるし元気だ。このままであって欲しいところだ。 ・・・昨日のアクセス数が異常に多いのですが、仕事始めですか?仕事場でゆっくりネットサーフィンしてはだめですよ。
2011年01月05日
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この鈴で遊ぶのはトミだけ 人間の葬式で特に何かしたわけでもないが、かなりくたびれた。しかし、今日は自動車に便乗させてもらったこともあり、30分遅れで放鳥を始めることができた。 30分程度なら普段と変わるまいと思っていたが、今夜もトミはつぼ巣で熟睡しており(つかみ出す)、アト・メイ夫婦は箱巣に入ったまま物音がしない(放っておく)。他はピーチクパーチク騒いでいるのに、この夫婦は不思議だ。 さて、元日に卵管脱を起こしたカナ、その後再発していないが、昨日はやたらとボレー粉を食べていたので、まだ産卵するつもりに相違ない。実に心配だ。
2011年01月04日
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湯漬けエサが大好物になっているケコ 卵管脱、発症が平日の日中なら、直ちにまともな動物病院に行くのが正解だろう。まともな病院はいくつもあると思いたいが、あまり病院には行かないので実際のところは知らない。参考までに↓のようにリストを提示しているが、個人的に受診したことがあるのは、横浜小鳥の病院とグローバル動物病院のみ。前者はまだこの病院が転居する前のマイナーな頃に1度だけ、後者はたびたびお世話になっているので、駆け込むなら後者になるだろう(2年ほど行ってない。なお、骨折の場合、病院に行かないという選択肢はないと思ったほうが良い)。http://www.buncho.org/hospital2/map.cgi?mode=part&part=13&k=0 考え方はいろいろだが、休日夜間診療やましてや往診を行う獣医さんに、鳥をまともに診断できる人がいたら奇跡だと確信しているので、そういった時は保温と安静に努めるべきだと思う。慌てふためいて寒い中連れまわしたり、ヘボ医者にいじられて悪化したのでは目も当てられない(どれほど事例が多いことか・・・)。文鳥のような小さな小鳥は、人間とはまるで違うし、犬猫とも比較にならないし、中・大型の鳥類に比べても、ずっとずっと繊細で、些細な変化でもすぐに生命の危機を迎えてしまうものなのだ。したがって、常日頃からその覚悟だけはしておくべきだろう。その違いも理解せず覚悟もなしに飼育して、いざその時を迎えてうろたえ、自分のせいにするならまだしも、他人に当たったり、亡くなった者を恨んだりするようになってはつまらない。 さて、今年も三が日が終わって人少になってから初詣に行く心積もりでいたら、本日の朝方、入院していた母方の祖母が往生された。かくなっては、神社に入り込んでおみくじを引くなど控えねばならぬ。 そこで、以前見つけておいたYoutubeの動画を紹介しておこう。その1台湾の文鳥占い動画、その2由緒正しいヤマガラの芸。台湾その他の文鳥占いの方はいろいろなパターンがあるようだが、単純なものが多いようだ。それに比べて、日本のヤマガラのものは巧緻ですねぇ。これは文鳥では無理ではないかなぁ。 文鳥と仕事が待っているので、そこそこに慌てて帰ってきたが、放鳥は一時間遅れとなった。気配を感じたとたんに騒ぎ出すもの、すでに寝てしまったものいろいろだ。明日は通常に復せれば良いのだが・・・。
2011年01月03日
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給水器で初めて水浴びをするトミ 朝、不安に思いつつカナの様子を見に行ったところ、案外平然としており、普通にエサを食べていた。その後も卵管脱の再発はなく、いたって普通にふるまっている。つまり、夫のデコとつぼ巣でのんびりし、時折エサをついばみ、トミやマナツが近づくと威嚇する、といった生活だ。 油断は出来ないが、40W保温電球を点けっぱなしにして、時折再発しないか注意するくらいしかどうしようもないように思える。夜の放鳥は夫婦そろって出てこなかった。これは珍しいことではなく、しばらくはむしろその方が良いだろう。 さて、昨夜は我が家初の卵管脱に驚かされたが、今夜はトミが初めて給水器で水浴びをした。こちらの初は、ごく自然に無理なく行われた。トミは、ステップアップしていくので危なげない。ただ、スダレの裏に落ちるのだけが問題なところだろう。 今日からほとんど差し餌を受け付けてくれなくなった。いよいよイタズラな時期になるが、さて慎重な坊やは(まだメスの可能性もゼロではないはずだが・・・)、今後何かしでかしてくれるだろうか。注目したい。
2011年01月02日
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リラックスしているテン 元旦、午前中届いた年賀状に対し、返信を印字して投函する。 仕方がないので今年はみな「後出し」だと断った上で、何か書かれてあれば簡単に返事をしたのである(悪筆ではないつもりだが書き損じると嫌なので、こういった際は手書きをしない主義)。「お変わりありませんか」と言うのには、「変わりなく貧乏暇なし世は不況、ですよ」、「飛躍の年にする!」と言うのには「不惑のアンビシャスで頑張れ!」、特に何も書いてなければ「地方公務員のご多幸をお祈りします」といった調子で、最後は「元旦(に出したぞ!)」とした。・・・この出し方が、自分に一番向いているようだ。おかげで大変に気分がよくなった。 かくて返事を出し、役に立たない年寄りにコロッケを持たせて追い出し、自分用に残しておいたものを食し、ホームページを手直しし(文鳥の顔画像追加)、昼寝もし、文鳥の世話はいつもどおりにこなし、実に素晴らしい元旦の一日のはずだった。 夜の放鳥も、特に問題なくいつもどおりであった。掃除をし、水を交換し、その頃になり数日ぶりにカナが出てきているのに気づいた。ただ少し動きが鈍い。床をのそのそ歩いて足元にいるので手で拾い上げると、そのまま手のひらで眠ってしまった。しかしこれは今までにもあったことなのでさして気にせず、そのまま懐に入れて、邪魔をしようとするトミをあしらっていた。 しばらくすると、もそもそ動くので見ると産卵していた。薄い卵殻が割れ黄身が出ている状態だ。卵が詰まり加減で気分が悪かったのか、それなら産卵出来て良かったな、と思っていたら、また懐にもぐりこみじっとしている。どうもおかしいのでよく見ると、お尻に赤い固まりが露出していた。・・・これが話しに聞く「クロアカ」、つまりは卵管脱(腸管脱)だとすぐにわかったが、あまりに突然なので驚く。 とにかく、飛び出たものを押し戻す必要がある。金属製の耳かき状のものでそれを行う。乱暴には出来ないのでかなり手間取ったが、何とかすべて押し戻した。しかし、カナはぐったりしている。そこで懐手に入れたまま、定時より20分超過している他の文鳥たちを帰し、片手で掃除をし、さてどうしたものかと考える。やはり、自分の巣が良いだろうと結論し、カゴに手を入れつぼ巣に近づけると、いつものように転がるようにつぼ巣に入り込んでいった。次に温かくしてやろうと、カゴの横に掛けられた保温電球を20Wから40W替える作業を始めると、ぐったりしていたくせに大騒ぎとなり、肝を冷やす。 それなりに元気なようだが、楽観は出来ないだろう。元旦からいろいろ起きてくれるなぁ。
2011年01月01日
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