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2025.10.01
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カテゴリ: 識別について
今日から10月、秋に見られる鳥たちの齢を識別するには、どんなところを観察したらよいかと質問をもらいました。
(秋に見られる第一回冬羽と成鳥冬羽)
当年生まれの第一回冬羽と成鳥冬羽が秋には見られます。
近年、冬鳥が少ないととりあけげられることが多くなりました。
冬鳥の中にどの程度の当年生まれの鳥が含まれるのかを把握することで、繁殖の成否、渡りの成否が成鳥と当年生まれでどのように違うのかが解明されることにつながります。
(身近な環境でじっくり観察可能なシロハラの第一回冬羽と成鳥冬羽)
比較的身近な環境で出会うことの多いシロハラは、吉井(1988)が述べているようにアムール川下流域やウスリー地方で繁殖し、中国南部、日本で越冬するヒタキ科の鳥類です。
(1)第一回冬羽の特徴
一方、成鳥冬羽にはこの白く見える斑はありません。
(2)成鳥冬羽
前記で述べたように大雨覆の外側数枚に幼羽が残り先端に白く見える斑はありません。
尾と翼の黒味が強い印象があります。
さらに、雄成鳥冬羽で背の褐色味が強い個体と背が褐色の個体と2タイプ見かけます。
前者は夏羽、後者は冬羽です。
(シロハラと同様に大雨覆先端に白斑がある種類)
マミチャジナイ第一回夏羽、アカハラ第一回冬羽、ノビタキも同様に大雨覆先端に白斑があります。
(そもそも第一回冬羽と成鳥冬羽をフローにしてみると)
孵化→幼綿羽→幼羽→幼羽後換羽→第一回冬羽→春の渡り→第一回夏羽→繁殖
→繁殖後換羽→秋の渡り→成鳥冬羽→繁殖前換羽→春の渡り→成鳥夏羽→繁殖
→繁殖後換羽→秋の渡り→成鳥冬羽 と整理することができます。
・幼羽後換羽が始まり、生え揃った段階が第1回冬羽と呼ばれます。
・換羽は多くの場合、頭や体は換羽しますが、翼や尾羽の一部、あるいは全部に幼羽を残しているので部分換羽と呼ばれます。
・渡る前に換羽を終え第二回目冬羽となりますが、スズメ目では幼羽の全てが脱落し、換羽する完全換羽となります。第二回冬羽、第三回冬羽は区別がつかないので成鳥冬羽と表現されます。
(引用)
吉井正.1988.コンサイス鳥名事典.p280.三省堂.
(写真)
1枚目:2020年12月23日さいたま市、2枚目:2017年12月18日柏市、
3枚目:2013年1月28日柏市、4枚目:2023年12月18日都内水元、
5枚目:2022年1月12日市川市で撮影















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最終更新日  2025.10.01 11:37:03
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