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おりしも今日はまた未明から雨。結構強く降っている。カメラを提げての野外散歩もできないので、久しぶりに本のことなど・・・。
読書といえば私は時代小説。それも何の因果か佐伯泰英の大ファンになってしまっている。
因果という意味は、佐伯泰英ものにはまってから他の小説家の本がつまらなくなって2~3の例外を除いて読むのがあほらしくなった、ということである。
文体のテンポの良さ、中心人物の描き方のうまさ、もちろん娯楽に徹したストーリーの巧みさ。ハマルのである。
まあ、そのへんは人それぞれの好みがあるから佐伯泰英もののような本を好まない人もたくさんいるだろう。
佐伯泰英の時代小説は全てシリーズ化されていて、そのどれもが延々と続いている。
各シリーズの最新刊が何時発行されているかを見てみると・・・
●交代寄合伊那衆異聞シリーズ第9----「御暇」 (2008年11月発行)
●密命シリーズ第20------------------「宣告 密命雪中行」(2008年12月発行)
●居眠り磐音江戸双紙シリーズ第28---「照葉ノ露」(2009年1月発行)
●酔いどれ小藤次留書シリーズ第11---「偽小藤次」(2009年2月発行)
●吉原裏同心シリーズ第11------------「異館」(2009年3月発行)
最近新刊が出るのが遅く感じるが、それは以前の発行スピードが異常だったわけで、この半年をみても月一冊は何らかのシリーズの新刊を出している。
というわけで昨日、吉原裏同心シリーズ第11の「異館」を読み終えたところです。
ただ正直、どのシリーズも、少し中だるみのような印象を受ける。ストーリーにおいても初期のころに敵対関係になった勢力との戦いが繰り返し尾を引いて描かれる形が多いように思う。小説としてはそれなりに面白いのではあるが・・・。
補足すると、上記シリーズ物の他に《古着屋総兵衛影始末》というシリーズものがあって、第11巻「帰還」が2004年に発行され、一応第一部終了という形になっている。このシリーズも雄大なストーリーで願わくば第二部をスタートさせて欲しいものである。
さて、これからの発行であるが、居眠り磐音江戸双紙シリーズの第29巻が4月に発行される予定のようです。仮題が「冬桜ノ雀」とか・・・。
蛇足:これまで放映されたTVでの「居眠り磐音」では、磐音役は最初、線が細いと思っていたが、回を重ねるごとになんとなくぴったりと納まってきたように思う。しかし、お紺の役は「松たか子」あたりがはまり役では、と思っていたので、回を重ねても違和感(ミスマッチ)の感じが続く。まあ、勝手な感想であるが。