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cozycoach @ Re:徳川忠長 兄家光の苦悩、将軍家の悲劇(感想)(11/20) いつも興味深い書物のまとめ・ご意見など…
2008.08.27
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 ねねのお寺です。

 ”高台寺”(1995年3月 淡交社刊 野田文外・後藤典生/水野克比古著)を読みました。

 京の古寺からシリーズの第5巻です。

 著者の野出文外さんは高台寺執事長で、1925年愛知県生まれ、1934年得度。

 後藤典生さんは高台寺執事で、1948年京都生まれ。

 水野克比古さんは京都府出身の写真家で、京都の美しい風景や、歴史・文化の奥深さに魅了され、神社・仏閣を中心とした作品を発表しています。

 高台寺は京都府京都市東山区にある臨済宗建仁寺派の寺院で、山号は鷲峰山(じゅぶさん)、寺号は詳しくは高台寿聖禅寺と称します。

 白山・鷲峰山・円山を背景に、深い樹林と菊渓川の流れに沿った幽境にあります。

 豊臣秀吉没後、その菩提を弔うために秀吉夫人の北政所(ねね、出家して高台院湖月尼と号す)が慶長11年(1606)開創した寺です。



 釈迦如来を本尊とする禅宗寺院であるとともに、秀吉と北政所を祀る霊廟としての性格をもった寺院です。

 霊屋の堂内装飾には桃山様式の蒔絵が用いられ、北政所所持と伝えられる蒔絵調度類を多数蔵することから、蒔絵の寺の通称があります。

 水野さんは1989年に高台寺境内一円の写真撮影を依頼され、5年間のあいだ折にふれて訪れ撮影することになりました。

 夏から秋にかけて、まず手始めに関山堂・傘亭・時雨亭を写し始め、撮影は、修復の工事と併行して進み、1994年の陽春には、樹齢100年という枝垂桜のライトアップによる方丈庭園を、秋には紅葉のライトアップの庭園を撮影し一応の完了をみました。

 修復され眠りから覚めて、桃山時代の文化を伝えてくれる建築や庭園や工芸品の数々、その栄華を極め贅を尽くした造型、佗びさびを追求した実の極致、禅機満ちた深厳の世界を、時の流れと四季の移ろいの中でかいま見ることができます。

京の古寺から(5)







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Last updated  2008.08.27 05:58:02
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