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不安を感じる場合、このカタストロフィーが起こると、心の安定が崩壊してしまうのですが、そこから心の安定に復帰することが非常に困難になります。不安があってもなんとか我慢して精神の安定を保っている間でしたら、休息をとったり、安心感を持てるようにしたりすることで、健全な安定状態に戻ることが容易に出来ます。しかし、いったんカタストロフィーが起こると、休息を十分にとったとしても、また本人が安心できるように周りがかなり配慮したとしても、なかなか心の安定を回復することが出来なくなってしまうのです。いったん心の枠組みが崩れると、元に戻すことが非常に困難となるのです。
ですから、出来るだけ精神の安定の崩壊が起きないようにすることが望ましいことになります。しかし、人はできるだけ安定した状態を続けたいと思いますから、多少苦しくても不安でも頑張ろうとしてしまいます。また、周りの人も表面的に頑張っているように見えれば、もっと頑張れと言ってしまいがちとなります。このように、よい状態を保ち続けようとして、しかし内面では、精神的負担が限界に達してしまい、かえって最悪な事態を引き起こしてしまうことになってしまうのです。カタストロフィーは、不意に起こってしまうので、日ごろから頑張れるからと言って無理をしない方が良いでしょう。
このようなことは、子育ての場でもよく起こります。例えば、勉強が好きでない子どもに、無理に勉強をするように仕向ける場合です。勉強が嫌でも、親が強く言えば、子どもはしぶしぶしながらも勉強をするものです。強く言うと勉強をしますから、子どもがさぼっている時には、親は、強く勉強するように言います。親の言葉の強さと子どもの勉強量とは、見た目には正比例の関係となります。無理して勉強していますから、効率は悪くなります。ですから、親は子どもに強く言うと効果がある、勉強しない子どもには強く言った方が良いと思うものです。子どもは性格から見ると、従順な子どもということになります。
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