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2004年04月21日
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spode

Spode, Blue Italian


Spode Visiter Centre、へは3時近くに到着しました。
このSpodeはボーンチャイナを最初に製品化した英国王室御用達の工房とのことで、とても高価な感じの磁器、チャイナです。

スポードはジョサイア・スポード氏により、ストーク・オン・トレントにて創始されました。
1784年には「銅版転写」技法を編み出し、1816年には最高傑作、‘ブルーイタリアン’シリーズを開発しました。
‘ブルー・イタリアン’の原画は当時のローマ近郊の風景を題材にしています。
又縁取り部分は、中国より輸入された磁器の、伊万里、柄をそのまま模したものだそうです。
‘ブルー・イタリアン’の伝統的な製法である「銅版転写」は現在も熟練された職人によって守られています。
‘ブルーイタリアン’は発売当時から、180年以上もの間、現在も世界中で愛されています。



そして私がここを訪れた狙いと言っても過言ではない、Spode(http://www.spode.co.uk/)のアウトレットショップ、を見たのですが、実際私の欲しいものは残念ながら色違いはあったものの置いてありませんでした。
私はSpodeの鮮やかなブルーのプリントに憧れていたので、それがどうしても欲しいと思っていたのです。

Spode Visiter Centre 内には「ブルーイタリアン」という名の、素朴な雰囲気のレストランがあり、私達は帰りにそこに立ち寄りました。
農家の野菜スープ、とパン(食べ放題)、で3ポンド(600円弱)、とは安いと思いませんか?
パンを盛りバターを皿に置き、テーブルで食べながら待っていると、スープがなみなみと入った、‘ブルーイタリアン’のスープ皿で、スープが運ばれてきました。
周りを見回すと、ティーを飲んでいる人もおり、皆が‘ブルーイタリアン’のセットで飲食をしています。
そう、もうおわかりだと思いますが、このレストランの名前である「ブルーイタリアン」はチャイナ、食器の名前からきているのです。
その名の通り、スポードのあざやかなブルー、ビクトリア調の格式とでも言うのでしょうか気品あふれる‘ブルーイタリアン’のチャイナを実際に使って料理を出しています。
‘ブルーイタリアン’の美しいチャイナでお茶が運ばれてくるのは陶磁器好き、には嬉しい限り、本当に感激です。

ついさっき、‘ブルーイタリアン’の製作過程を見学し,銅版による印刷、の転写技法の説明を聞き、赤い銅版を手彫りで細かく彫刻している職人さんの作業姿を見て、感心してきたばかりのその‘ブルーイタリアン’で、ですからなおのことです。

ロンドンに滞在中、私達は毎日ホテルで同じメニューの朝食ばかりでしたので、野菜一杯の濃厚なスープを本当においしく感じました。

しかし、そこまで気にしていたら英国の田舎料理はもう食べられないでしょう。
とにかく私はごたごたの野菜料理に飢えていましたので、パンをおかわりし、パンにスープをつけながら、イギリスの農家の味、をお腹一杯、綺麗に平らげてしまいました。
「ブルーイタリアン」のスープとパンのおかげでお腹一杯になった私は最後に飲み物を取りに行きました。
これが実は無料なのです。
日本ならずともイギリスで無料のものだなんて、今までそうそうは聞いたことがありません。

これは嬉しい驚きでした。  
美味しいりんごジュースを頂き、店を出ました。

この街で私達は何度となく道に迷ったのですが、様々な人々に教えて助けてもらいました。人々はみな心が暖かく、一生懸命に場所を教えてくれる老人に、何はともあれ「ありがとう」と握手をしてしまったほどです。
ロンドンとは違い、訛りの強い英語はとても聞き取りづらく、娘もいつもとは違う英語を聞き取るのにひどく苦労したようです。
言葉や人種の壁があっても人間とは思いやれるもの。
そんな暖かい気持ちでこの町を後にしました。
またも遅れてきた電車に乗り、暖房の入らない寒い列車の中で、やっとの思いで眠れ、私達はロンドンの Euston 駅に到着しました。


後日、ナイツブリッジのハロッズデパートで、娘との英国旅行を記念し、思いきってスポードの'ブルーイタリアン'のティーセットを一式、購入しました。
東京の自宅へ直接配送してもらいましたが、3週間ほどで日本には届きました。
そのとき税金と手数料で2000円払っただけでした。






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最終更新日  2004年04月21日 11時51分46秒
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