その時の彼女の毎日のスケジュールは,Infant School,学校から3時過ぎに帰宅し、おやつを食べ、テレビで‘play school’ という子供向け番組を見て、一休みします。 冬ですと、もうその頃には外は真っ暗です、それから娘はピアノを弾きます。 当時ロンドン大学の学生、フローラが、週一回ピアノを教えに来てくれました。 彼女は私にとっても英語の先生でありました。 その後、親子の会話の時間です。 「今日は学校で何したの?」と私。 「この本を貸してくれたよ。 家で見てきなさい、って」 見ると娘が持ってきた「本」は画用紙を半分に細長く切っただけのものです。 先生が作った10ページ足らずの小冊子で、端をピンクのリボンで留めてある、手作り。 表紙にはTeddy とだけ書いてあり、もちろんすべてが手書きです。 ページをめくるとテディベアの絵があって「I am a bear. My name is Teddy. 」という文が添えられています。 ピンクのリボンをしたテディの絵のページには「I have a pink bow. 」という具合です。