松木幸夫 ギタリスト的思考

PR

Calendar

Profile

choco.yukio

choco.yukio

Comments

choco.yukio @ Re:曲の性格(11/27) remain-iihamaさん。 素晴らしいコメント…
remain-iihama@ 曲の性格  いつも楽しく読ませていただき  示唆…
choco.yukio @ Re:音楽(とギター)の見え方(10/30) remain-iihamaさん。 > ただ、最近の課…
remain-iihama@ 音楽(とギター)の見え方  私も全く同感です。  自身もかつては…
choco.yukio @ Re[1]:リサイタルの音源(10/07) ぽん太夫さん。 笑っていただけてよかっ…
ぽん太夫 @ Re:リサイタルの音源(10/07) >自分の演奏を聴くのは、とても大胆にま…
choco.yukio @ Re[1]:息が合わないと云うこと(09/15) あやさん。 コメントありがとうございま…

Favorite Blog

まだ登録されていません
Dec 26, 2009
XML
カテゴリ: 音楽
 演奏は、ただ書かれた音を弾けばよろしいと云う事ではない。と云うといくらか反論がありそうである。

 それは例えば優れた演奏家がその演奏を賞賛された場合に「すべて楽譜に書かれている」と答える人が後を絶たないと云う事情を知っている人が「なんだと?」と幾ばくかの反感を持つのかもしれない。

 だが、優れた演奏家がただ書かれた音だけを弾いていると云うのは当たっている。つまり優れた演奏家は、テキストに書かれた音と指示以外に何らの効果に頼る必要がないからである。だから彼らは楽譜に書かれた音に忠実に演奏して演奏を完結することができるのである。

 さて、書かれた音は、ただひとつの音と云う現象だけで成り立っていないと云うことを見逃してならないのである。

 その辺を見逃しているから、なんとも締まりのない演奏になる場合が多い。

 例えば、ギターの場合、音程を決めるのはほぼ左手の役割であるが、その押さえ方と、話し方に注意しなければ、なんとも味気ない、ぶつぶつ音の途切れた演奏をするしかないと云うことになる。

 あまりに勢いよく弦を押さえてしまっては、いらぬ雑音と狂った音程を出してしまうし、その動きに連動して撥弦する際に力は入り過ぎてさらに汚い音を出してしまう。

 また、不用意に弦から指を離せば、まるでスラーを弾いたような明確な間違った音を発してしまうし、そのために消音をする作業が無駄に増えてしまうのである。それゆえ、その行為は切れの悪い演奏を呼び込むことになる。

 だから、弦を押さえるのも離すのも、とても慎重にしなければならないのである。






お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  Dec 26, 2009 08:13:42 PM


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X
Mobilize your Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: